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新しい霊長類学―人を深く知るための100問100答 (ブルーバックス)

価格: ¥1,239
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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コンパクトな解説集 ★★★★☆
「人を知るための100問100答」とある通り、霊長類(つまり人間自身)を知るための身近な疑問とその回答がセットとなっている。霊長類学のような、サル、チンパンジーなどの何千年間の進化、普段の行動、遺伝子研究といった幅広い分野を解説するには、通常ならどうしても数多くの参考文献と豊富な観察例を必要とする。よってその手広さやマニアックさゆえ、読者もなかなかついていけないといった内容になりがちだが、本書ではその心配はない。また、丁寧にも京都大学霊長類研究所への入り方まで説明しており、もっとこの学問は、世間から注目を受けるべきで(確かに日本を代表する研究所だ)、結果として学問的裾野をより広げていきたいとする意図が、よく伝わってくる。

人類の歴史を知るには、狩猟採集民族や世界各地の文明を知ることから始める、という視点からでなく、もっと根源的な人類の歴史を知るにはぴったりな一冊だ。
Q&A100問 ★★★☆☆
質問に対して回答を行う形式で構成されています。
中には、一つの質問に答えるだけで
本が一冊書けるような質問も含まれており、
回答があっさりしていると感じる部分もありました。

この本をきっかけに興味を持つという目的なのでしょうが、
もう少し質問数を絞って、丁寧に回答しても
よかったのではと感じました。
霊長類を理解することは、我々自身を理解すること ★★★★★
 京都大学霊長類研究所による霊長類研究の最先端を啓蒙的に論じた一冊。 
 やや専門的な内容・レベルにまで筆が及び、なかなか気軽に読むのは難しいかもしれないが、懇切丁寧には書いてあるので時間をかけて読めば十分理解できるだろう。
 その進化・形態・生活と社会、認知、遺伝そして霊長類学を学ぶにはどうすればよいか、まで網羅的されている。読めば読むほど発展途上の霊長類学のホットさ、霊長類の繊細さ、そして我々人類についての認識が深められる。
 科学が進歩するにつれて、我々の住む地球や我々自身の存在について正確な知識や理解が深められていくものだが、本書は霊長類学の観点から人類が特別な動物ではないことを示すものといえる。(しかしまた同時に、その知恵が霊長類学のような学問を成立させたのも事実だが)
興味のある項目からまず読んでみては ★★★★☆
霊長類研究の殿堂京都大学霊長類研究所から幅広い研究成果を100の質問とその回答という形式で発表。その意味で一つの主義主張を斬新かつ一貫性をもって説明するものではなく、ロマンと情熱を抑制し淡々と一般読者向けに解説している。発表者も項目ごとに別で多数。多少単調さを感じるがこの種の書籍では止むをえない。むしろ回答にある最新の研究結果には驚かされる。京都大学の研究は元々自然観察的な霊長類の比較行動分析から始まったと理解しているが、それに加えて近年の遺伝子・化学技術の貢献は大きいと今更ながら感心。質問・回答の内容、細かさ(難解さも)が必ずしも統一されていないので、それらが何故どのようにして選択されたのか言及があると回答がより身近なものになったのでは。読者によって興味対象、予備知識が異なるはずなので、一気に最初から最後までまず読みとおすということではなく、まず自分が知りたいと思ったところから読んでみてもよいのではと思う。そこからさらに専門書籍に行くか、他の項目に興味を広げるかは読者次第でしょうか。