インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

大人のための偉人伝 (新潮選書)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
人間の凄み ★★★★☆
いわゆる子供向けの偉人伝では子供たちに虹を見せる必要がある。子供にすべての
真実や事実を教えても消化しきれるものではない。ある面、美化されていなければならない。
そして子供たちに志を抱かせることも大切な役割と思う。

さて、大人のための偉人伝であるが、偉人と呼ばれた人たちの実像に迫る。
偉人と呼ばれた人々にはやはり一種の凄みがある。徹底して生涯を勉強に捧げたキュリー夫人、
性格的には破綻者としか言いようがないが、多くの人たちをパトロンとし、お金を出させた
その人間的魔力、恐るべき勤勉さと野心を持つ野口英世。この世の尺度には全く当てはまらない
子供時代のエジソンなど、とてもバランスのとれた人間でない。常軌を逸しているとさえいえる。

偉人とは同時代の人たちから見れば異常人であるのかもしれない。それくらいの異常人でなけ
れば大事は成し遂げられないのかもしれない。偉人とは個々の個性や強みを活かし、自らの想い
のままに生きたまことに幸福な人たちと言えるのではあるまいか?
腐敗した現代を乗り越える勇気を与えられる本 ★★★★★
現代は拝金主義と欺瞞に支配された時代であり、ホリエモンや小泉純一郎のような全うでないペテン師が、大手を振ってまかり通っている狂った時代である。大人は子供の鏡であり、上に立つ人は庶民の鏡でなければならないが、この狂った国の現状は凄まじいものであり、塀の中や精神病院にいるべき人が上に立ち、子供たちにとって酷い悪影響を与えている。子供たちは偉人の伝記を読むことによって、健やかに成長して大人になるが、今の日本では大人が漫画やポルノに陶酔しており、子供にとってとても鏡になれない状態である。我利我利亡者の日本の支配層に騙されないで、人の為になることを生き甲斐にした人を知り、その人類への貢献を思い返すために、本書はとても役に立つだけでなく、ほのぼのとした心を我々にもたらせてくれる。本書を読み終えた人には続編もあり、最後の締めくくりは福沢諭吉の言葉で、「文明は人を高尚にする」となっているが、今の政界や金融界の混迷を見る限りでは、日本は文明国ではなく野蛮国になってしまったと思いたくなる。そういう意味において、自分の背中を見る鏡として本書はとても役に立ちそうだ。個人で買ってじっくり読むにふさわしいが、僻地には巡回図書館というシステムもあるので、全国の図書館にもぜひ備えて欲しい本だと思う。
こういう本を待っていました ★★★★☆
短編集にもかかわらず、一人ひとりについて突っ込んだ記述が楽しめる。「大人のための」と銘打ってあるとおり、偉人のダーティーな部分もしっかり書いてあり、読み応え十分。大部の伝記を読む暇も根性もないが、事典以上の知識が欲しいときにおすすめ。