もっと早く読みたかった
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エビデンスの高い治療を受けたい、と考えている患者・家族には必読の書と言っていい。
私も家族が悪性がんで闘病しているが、この本ともっと早く巡り合いたかった。
なにせ、情報がてんこ盛りである。お値打ちだ。
もう一つ、この本が優れているのは、EBMの一方的な礼賛ではなく「ナラティブ・ベースド・メディシン」にも目配りしている点だ。
著者の優れたバランス感覚を示していよう。
患者と医療をつなぐ医療専門記者の到達点
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著者の北澤京子さんは、京都大学理学部を卒業後、日経マグロウヒル社、マガジンハウスの編集等を経て日経BP社日経メディカル編集委員として、誌面やネット上で健筆を振るわれている。また、2007年には英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院修士課程を修了しています。
本書は、患者と医療者の関係が大きく変わる時代に、日本では数少ない「科学的手法」を理解し、「科学のサイド」から医療・医学を語れる記者・編集者として、「患者のための医療情報収集ガイド」を新書サイズで実現した意欲作です。
インターネットが普及し、患者にとっても応用・利用可能な時代に、科学的根拠の無い「開運財布」のような「医学・医療もどき」に惑わされずに、「お任せ医療」から脱し、患者が科学の蓄積としての膨大な医学情報=学術論文・医学論文の蓄積にアクセスする方法論が提示されています。
一見膨大な情報が飛び交う現代、「情報の質を吟味する」手法を持ちえなければ、玉石混交の情報の海に沈みまた虚偽の情報に踊らされます。
時代が必要とするメディアリテラシーを、市民が必要とする情報を医療・医学分野で実現した一冊と言えると思います。是非お勧めの一冊です。
コストパフォーマンス最高!!
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薬局の薬剤師ですが、たまたまこの本を買った後に定期的な抄読会に参加することになり、とても助かっています。丸っきりのEBM初心者にとって用語の意味も他の専門書より理解しやすいですし、医療関係の本は大抵高いのですが、1000円を切る値段で自分の欲しかった情報がぎゅっと詰まっている感じです。
一般の方にも医療に従事するEBM初心者にもおススメです。
患者自身が正しい、情報を得る為の一冊!(良書)
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自分が病気になったら?どうします?まずは、担当の医者の説明を受ける事になるでしょう。
でも、その説明に疑問や説明不足を感じてたりしたら如何しましょうか?
今は、本屋に行けば、沢山の患者さんの病気の体験本やインターネットで情報を仕入れる
事は簡単です。でも簡単になり過ぎた為、情報の質が玉石混合で混乱してしまうのでは
無いでしょうか?情報の洪水の中で自分の求める、病気、症状、今後どうなるのだろうか?
(予後)を見つけるのは結構難しい事だと思います。この書籍タイトル道理に医療情報収集
ガイドとして一般人向けに書かれた書籍では初めて?と思います。是非、自分や家族や友人
が病気になって情報を求めている時に、羅針盤として最適な書籍ですお勧めです。!!(良書)勿論、医療関係者にも是非、手にとって読んで欲しい書籍です。
考える材料はそろってる。
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インターネットの利用で普通の患者が入手できる情報が増えていると思う。そのあふれ出している情報とどのように付き合うのがいいのかを考えてくて購入通読
読んでみると、患者が医師、病気と付き合う時にどのように医師から情報を引き出せばいいのか、病気の情報をインターネット上でどのよう入手すればいいのかなどが記載されている。「RCT」「NNT」「診療ガイドラインの役割」「EBM」など面白かった。また、患者のストーリーを尊重する「NBM」という考えは今後忘れたくないと思った。考えるための材料はすでに揃っていることを実感させられる書籍になっています。
医療に関する情報をどこで手に入れどのように精査するべきかが記載されている。上記のような情報を収集することのある人にはお勧めの書籍になっていると思います。