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千秋の讃歌

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 集英社
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軽く読めますが、いつもと同じ設定なのが少し… ★★★☆☆
モサドです、FBIです、CIAです、今回はゴラニもあります。
心に傷を持つ、特殊部隊のエリートです。
はい、いつもの落合信彦さんです。
(ちゃかした感じでごめんなさい。落合信彦さんは好きです。でも、あまりにもいつも設定が同じで…)

落合信彦さんの文章って、暗さを感じないんですよね。
深刻なこと、残酷な状況を書いていても、なぜか明るさがある(逆にいうと、深刻さが伝わってこない)。
話がうまくいきすぎの部分もある。
どうしても、娯楽色が強くなってしまいます。

ただ、今回はハッピーエンドといえないので、ちょっと悲しい部分はあります。
それでも未来を感じさせるエンディングで、読後感は悪くありません。

奇想天外な「オメガ計画」も、アメリカならやりそうなところが怖い。
エストラーダさんの「コロンビアン ネクタイ」は、残虐ではあるし、下品でもあるけれど、したこと自体 ちょっとすっきりしました(笑)。
マーカス・ベンジャミンくんも、最初は「なんだ、このガキ?」と思いましたが、なかなか「いい奴(笑)」でした。

でも、落合信彦さんの書く人物像は、いわゆる「ステレオタイプ」だな〜と思わざるを得ません。
特殊部隊で働く人たち、ビジネスで成功した人たち、天才。
いつも、それぞれがステレオタイプです。

偉そうなことを言ってしまいますが、せっかくスケールの大きい、面白いお話を書かれるのですから、この部分が改善されると さらに素晴らしくなると思うのですが…。
面白いが… ★★★☆☆
米国が極秘で進める最終兵器の開発計画「オメガ」をめぐる男達の熱い駆け引きやアグレッシブな行動が面白かった。

かなり長い作品だったため、完読に数日を費やしたが、途中でパターンが読めてしまったのが残念である。というのも、これまで氏の作品は殆ど読破している中で、「このパターンは過去の作品にもあったな」と思われる箇所が多かったため。

ただ、全体的には国際的舞台をベースにした、かなりスケールの大きい話で、読後感は悪くはなかった。落合氏の売りはこの点にあると思うので今後もこうしたスケールの大きいテーマで読者を楽しませて欲しい。