ＮＨＫのテレビ番組で知り、購入しました。全曲を通し優しく、美しく、安息へと歌い上げる合唱、ソロ、オーケストラのバランスの良さには感動しました。Ｓｕｐｅｒ　ＣＤのため一層繊細で優しく心打つＣＤとなった物と思います。おすすめのＣＤです。

2007年05月03日，熱狂の日でサインを頂いたこのアルバム♪
その来日メンバーで近年録音している，アルバムも発売されているけれど、
私はこちらのアルバムの世界観の方が、
よりレクイエムに近いような，コルボ氏の求める世界に近いような気がします♪

私が、最新録音のアルバムよりも こちらが素敵に聴こえる訳。
それは、ライヴ録音という魔法があるからかもしれません♪
聴こえの決め手として、
特に 楽器アンサンブルの音色の響きが、私はこちらの方が好きです。
ミッシェル氏の響きの世界に、より近いような気がします♪

どちらのアルバムも、とても素敵な出来栄えなのに、
感じ方が大きく分かれるのは、不思議ですね。

2005年02月14日。
ミッシェル氏の71歳の誕生日でもあるその日に
東京オペラシティで演奏された，フォーレのレクイエム♪
そのライヴ録音のアルバム♪

これを手にし、耳にしたきっかけは、
そのコンサートに出掛けた知人から 感激の泪メールが届いたこと。
そのメールから感じ取れる様子に、
ずっと気になっていた音源でした。

現代の宗教音楽の巨匠とも言われるミッシェル氏指揮の音源。
今までに、
以前に発売されたＣＤをショップで試聴はしたことはあっても、
買うことは無かったんです。
あぁ，すごいなぁ。
でも、ちょっと、宗教色が強すぎると言うか、
押し付けられているような気がして、
ちょっと気分が退いてしまったりして･････。
なんていうのかなぁ･･･。
絶対にこれが正しいんだ！！！と最初から最後まで力説され続けると、
考えちゃうような感じっていうのかしら････。

でも、ある日。
感激，泪した知人から このアルバム発売されるとの話を聞き、ＣＤショップで試聴した時、
泪メールの訳を感じました。
明らかに、それまでのものと違うんです。
歌っていうる人が、演奏している人が違うと言うだけでなくて、
その世界の広げ方が、広がり方が、大きく感じるんです。

上手くいえないけれど、
それまでの表現というの境界線を気にさせないと言うのか、
無くなった････と感じるかのようなもの。
とても、大きな大きなものが そこにあるように感じました。
とても、ピュアで、シンプルなものが、そこにあるように感じました。

力説されなくとも、
その真の姿をありのままに目にすると
信じられることってあるでしょ。
感激することってあるでしょ。
････そんな感じ。

聴き終えた後に、喜びだけが存在するような，
解き放たれた自由が存在するような，優しさ＆美しさ。

それは、2003年の大きな手術の後、
指揮台に戻った，ミッシェル氏に
生まれた 大きな喜びなのかもしれない････とか思う。

何よりも、ミッシェル氏の喜びが魅力となり、
素晴らしいメンバーで演奏されたこの音源のアルバム♪
私は、お勧めします♪

前回の録音が72年とかなり古いのですがいまだに名盤として知られています。しかし、今回はその時と違い自分のオーケストラを指揮してのものでライヴということもあり一層の透明感と充実感が増しているような気がします。指揮者自身2年前に生死に関わる手術からの復帰ということもありただ喜びとの中で指揮しているという感じです。旧盤と比べ物にならないだろうし。これ以上の演奏は何十年経ってもまず出ないでしょう。3000円と高く思えるでしょうが、この曲が好きな方なら是非持っていたい一枚

　私は、この演奏を生で聴いています。その時は、まるで自分が別世界に行ったかのように感じたものです。終演後暫くは、拍手をすることも忘れて、ただ舞台を見つめているだけでした･･･
　私はこれまで数多くの演奏会に足を運んで同曲を聴いてきました。この演奏会はその中でも特別なものであり、一生忘れることのないものだと思います。
　このＣＤはそんな特別な演奏会を鮮明に思い出させてくれる大切な物です。確かに万人向きとは言えないけれど、コルボの音楽に共感できる者にとっては、こうして形になって残ったことが嬉しくてなりません。