5章に分かれていて1章、2章はプロローグ的な章で。
4枚穴熊に組めた場合の威力とそれを組まさないための手順が記載されている。
3章は、4間飛車の△44銀型です。アマチュアにはもっとも多い戦形かもしれません。居飛車としては松尾流を目指す方針で戦います。
松尾流に組んでしまうと多少先手がよさそうな感じなので(本では松尾流に組めれば勝率8割と記載されています)▲68銀と引いた瞬間に後手が動いてきますがその手順が明快でわかりやすい。
4章は、最近流行形の△32銀型の解説です。ここでも松尾流がキイポイントとなります。それをめぐっての戦いが詳細に解説されています。
5章は、△54銀型の解説でこの形は、松尾流にはさせないという戦形ですが先手としては指し方がたくさんありセンスが問われる形でもあるとのこと。
各章の後にキイポイントとなる局面の問題が出題されていて理解しているかどうか大変参考になる。また2章以降 すべて最初に各局面の竜王の結論が記載されていて興味あるのを先に見ることができたり再確認にもってこいだ。(この手法は羽生の頭脳が最初でしたがなかなかいい手法にように思う)
また各章のおわりに短い文章ではあるが居飛車の戦い方の方針を書いてくれているのもいいですね。