三軸修正法は、方法ではなくコンセプトである。
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治療院経営者です。
著者である池上先生の講習会にも参加したことがあり、三軸修正法の有効性には確信があります。
ということを前置きして。
著者の言葉を、本書からちょこっと抜き出してみます。
>この本は「三軸修正法」という、カラダを直す(治す)方法を記したものではありません。
>カラダを直す(治す)、新しい方法を生み出すコンセプトを、皆さんと一緒に、創り出していこうとするものです。
『新しい方法を生み出すコンセプト』です。
『新しい方法を』ではなくて、『新しい方法を生み出すコンセプト』。
で、コンセプトとは、日本語の『概念』というイメージとは少し違って、
『受胎、すなわち、いったんは受け入れ、育つのを待って生み出す。
生み出すまでの過程で、自分の今までの経験や考えが、そのコンセプトにプラスされる』。
三軸修正法って、上下、左右、前後の三軸の歪みをプレセッションを使って直す方法だと誤解されている方が多いようなんですね。
(ネットで検索しての感想です。あ、私も、最初は、そう思ってました。お恥ずかしい限り)
『三軸修正法は、方法ではなくコンセプトである』と書かれています。
理論や、技法や、知識や、ノウハウが必ずしも人を治すというわけではない。
これが治療家としての、わたしの実感でもあります。
方法や術を追い求めている限り、いつまでも欠落感(まだ足りない、まだ足りないという思い)に悩まされることになる。
『新しい方法を生み出すコンセプト』が、やっぱり大切なんですね。
この本を読んで、あらためてそのことに気付かされました。