バラエティーで笑いながら「元気ですかー！」と叫んだり、下ネタで皆を湧かせたりと、
とにかく明るいイメージが付きまとう猪木さん。
僕自身、この人には悩みなんか無いんじゃないか、と思うくらい明るい人だなあと思って
いました。
しかし、この本を読んで猪木さんに対する印象が変わりました。
内容は猪木さんが今までに体験されたことを書かれた自伝的な部分と、環境問題やパラオ
にて取り組まれているサンゴの養殖や、若者に対するメッセージ等です。
決して頭ごなしではない、客観的な意見と丁寧な語り口なので、スラスラ読めますし、
読んでいて段々熱くなりました。
力道山さんとの出会いや、奥さんとの出会い、離婚、借金、議員時代のバッシング等も
包み隠さず書かれています（内容は猪木さんの視点なので、その時の状況に詳しい方は違和感
を覚えるかも知れませんが、その時の猪木さんの気持ちは素直に曝け出されています）。
プロレスラー、アントニオ猪木としてではなく、一人の人間、猪木寛二として書かれた本。
そんな印象を覚えました。読み終えた後、前向きになれます。