衝撃!
★★★★★
まず、「わいせつを規制して、一体誰を守るのか?」という帯の文句に惹かれました。
「サンタフェ」が出版されてから、ずっと疑問に思っていた、性表現の氾濫と裁判例による規制とのギャップがどこに起因するのか筋の通った説明がされています。
また、昨今話題の多い児童ポルノについても書かれています。著者は性表現であっても一定程度保護すべきという立場なのですが、とはいえ児童ポルノについては単純所持も規制すべきとしています。一見矛盾するような結論ですが、「規制根拠」という観点からは一貫していることがよく読めばわかります。
性表現についてここまでまとめられていて、なおかつ筋の通った説明がされている本は無かったのではないでしょうか。
読んで衝撃を受けました。