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勇午 大阪編(1) (イブニングKCDX)

価格: ¥580
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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国内編発の複数巻 ★★★★★
 大阪を舞台に、これまで1巻で完結していた国内編発の複数巻。その分、比較的静かな動きですが。冒頭からのいきなりの狙撃、ヤクザの動向などはあるものの、より大きな動きは次巻になるのでしょう。雑誌で連載中ですが、本当に後1巻で収拾がつくのかな、と思ってしまいますが。企業買収というリアルタイムの動きに、現代史の闇ともいえる、企業とかつて裏取り引きしていた、学生運動あがりの労組のボスが絡んでくるなど、目のつけどころがすごい。
 裏街道の事情に詳しい経済誌の編集長、鶴橋の駅前や高架下、エロ本屋や焼肉屋の内装にいたるまでなんともリアルな描写で、素直に作品の中に引き込まれてしまいます。さて、次巻では、神戸や京都をどのように描いてくれるのでしょうか。
国内編第2幕 大阪編 ★★★★★
 あらゆる困難をかいくぐり、見事、交渉をを成立させる別府勇午。今回も国内編で舞台は大阪。依頼者からの依頼を勇午の経験と勘で切り抜けます。然し大阪。資本主義の暗の部分を併せ持ち、尚かつ多数の在日の暮らす大阪で勇午は見事交渉を成立させて難問を解決出来るだろうか。本編で描かれている堺筋界隈、御堂筋、鶴橋界隈の見事な模写はステレオタイプに描かれた物に比べて比較にならないほどよく賭けている。特に高麗橋にあるビルは見事である。次巻から佳境に向かいますが、大阪をこういう角度からとらえた物は少なく、しかも大阪と言うだけでステレオタイプにならないところがこの作品の秀逸な部分でしょう。