ある日突然、美しく有能な妻が「好きな人がいるから結婚する」と言い出した。
あっけにとられる僕を尻目に、妻は週末を僕とソウルで過ごし、平日は慶州で年下のオトコと暮らしている。
左手の薬指にはご丁寧にふたつ指輪をし、夜の夫婦生活についても僕とオトコを比較して屈託無く話す。
僕のこともオトコのことも平等に愛していると言う。「私たちは家族なの」と。
そんな妻が妊娠した。産まれてくるのは僕の子供なのかオトコの子供なのか・・・

韓国には未だ姦通罪があるので、これはありえない話です。
惚れた弱みで、奔放な妻の二重生活を認容せざるを得ないダメ夫が痛々しいです。
男として、とても癪に障る話です。イェジンは相変わらず可愛いので星ふたつですが (思うつぼ)。

　儒教の国、因習を重んじる韓国もとうとうここまで来てしまったか？と半ばあきれながら見ました。
　ソン・イエジンはおとなしく清純なイメージを一新して、積極的で自由奔放なヒロインを軽快に演じています。
　こんな素敵な女性を手に入れたい！と誰もが思うことでしょう。だから夫になるキム・ジュヒョクも彼女のペースに合わせるしかない運命をたどります。とにかくストーリーも彼女の都合で進んでいき、男性達は美しいこのヒロインのペースに合わせ影の薄いことといったら・・・。多重婚をしながら子どもまで産んでしまう設定のこの映画が韓国では受け入れられ大ヒットしたとか・・・驚きです。多分、男性中心の社会である韓国の世相を皮肉ったこのユニークな視点が受けたのでしょう。日本でも、多分この映画を受け入れるのは圧倒的に女性のはずです。男性から見たこの映画の感想を聞いてみたいものです。