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インドネシア―多民族国家という宿命 (中公新書)

価格: ¥882
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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インドネシアの概略を知る良書 ★★★★★

 インドネシアの友人が出来、インドネシアという国家に興味を持ったのでこの本を手にしました。
読んだ感想からを言わせていただきますと、個人的ではありますが感銘を受けました。著者は時事通信社の記者です。ですので、政治の裏側とも言うべきところまでしっかり書かれていて、とても興味を惹かれました。
基本的な内容としては、@インドネシア政治の変容を5人の大統領を軸に描き、A現在問題視されている国内テロについて言及し、Bその現在の問題を政治の変容とともに、多民族国家という構成の危うさと今後に言及しています。
個人的な話ですが、国際政治を勉強させていただいてます。その観点からもとても興味が湧く内容であったと考えます。ただ、バリ島が好き、インドネシア文化が好きといった方は読まれてもあまり面白くないことを付け加えさせていただきます。
この多民族イスラム国家を理解するために ★★★★☆
1万7千のうち6千の島に人が住み300の民族400の言語からなる国がどう統治されているのか、日本人には理解し難い多民族国家の現実をよく解きほぐしている名著と思います。こういう本を読みつつ現地に行くといろいろな現実が見えて来る気がします。ジャカルタから180k離れたバンドンは敬虔なイスラム教徒の多いスンダ人の都、パプアは知りませんが、アチェやチモールが独立を求めるのはジャワ人達より文化の程度が高いこともその理由かな、と思ったり、単一宗教国家を目指すイスラム原理主義の台頭が今後どうなっていくか、この最大のイスラム国家から目が離せなくなりました。
会心の作、是非お薦め ★★★★★
パッチワークの記載を寄せ集め、必要部分は他者に要訳を押し付け、本人は女○盛○にいそしみながら見事に一冊にまとめた会心の著作。
一連のレポーターは、現場に行かずとも独断と豊かな想像でリアリティを書き上げる優秀者ばかりだ。
http://nagiizu.hp.infoseek.co.jp/data/nakaduri_0525_big.gif
一つの大国の物語 ★★★★☆
 インドネシアの現代史及び現在抱える問題について約4年間の特派員としての経験をベースとした読み応えのあるレポートである。
 海外に駐在するジャーナリストは、とかく現地の日本大使館を必要以上に批判的になるものだが、著者はユドヨノ大統領が大統領就任後最初に会談した大使が日本大使であった事実をさりげなく紹介するなど、そのバランスのとれた観察は好感が持たれる。
 テロ、民族問題、自然災害、汚職、エネルギー問題(!)を抱えたインドネシアは、これからどこに向かうのだろうか?最近の日本とインドネシアとの関係は、EPAの締結など経済面ばかりが強調されるが、北朝鮮問題の解決など、両国が協力できる国際問題もいくつかあるのではないだろうか。
現代インドネシアを整理する良い ★★★★★
筆者は新聞記者としての5年間の特派員期間を中心に、インドネシアの政治面を中心に解説しているが、その5年間はインドネシアが転変した重大な期間に一致している。
章立ては、
第1章 老ジハーディストの独白
第2章 民主化の果実と代償
第3章 30年間の独立戦争(多民族国家の苦悩)
第4章 外交舞台への返り咲き
終章  脱スハルト時代のゆくへ
となっているが、それぞれ、
第一章 インドネシアにおけるイスラム
第二章 民主化
第三章 アチェ
第四章 国際社会との関係
第五章 将来
を内容としており、正にインドネシアを語る上で避けることの出来ない要点をしっかり押さえている。私自身は、実は民間企業の駐在員だが、ともすれば経済面に興味が偏り、政治については疎くなりがちなところ、本書は平易に、ここ数年の動きとそのバックグラウンドを知るに必要な最低限の歴史背景を解説しており、大変有意義でした。