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狼に育てられた子―カマラとアマラの養育日記 (野生児の記録 1)

価格: ¥1,470
カテゴリ:
ブランド: 福村出版
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ある意味では評価できる ★☆☆☆☆
30年以上前に教育心理学の講義で教わった話であり、その後図書館で読んだ記憶がある。その頃は「環境説」優位という感想であった。
その後、様々な知識が身につくようになると、資料の信憑性という点が気になるようになってきた。現在ではこの話は捏造であるという説が有力となってきている。
しかし捏造であれ、これだけ多くの人を納得させたのである。その意味ではカストロ・カスタネダの呪術師シリーズと大差はないように思える。少なくとも、この件の研究で職を得た研究者がいたということを考えると、その点は尊敬に値するものなのであろう。
ある意味では評価できる ★☆☆☆☆
30年以上前に教育心理学の講義で教わった話であり、その後図書館で読んだ記憶がある。その頃は「環境説」優位という感想であった。
その後、様々な知識が身につくようになると、資料の信憑性という点が気になるようになってきた。現在ではこの話は捏造であるという説が有力となってきている。
しかし捏造であれ、これだけ多くの人を納得させたのである。その意味ではカストロ・カスタネダの呪術師シリーズと大差はないように思える。少なくとも、この件の研究で職を得た研究者がいたということを考えると、その点は尊敬に値するものなのであろう。
遺伝か環境か ★★★★☆
遺伝か環境か。多くの心理学者が頭を悩ませてきた
課題である。
オオカミに育てられたと思われる少女が牧師に
救い出され、日々の成長をつづった貴重な記録。
彼女たちはおそらく飼い犬や猫よりも状態が悪かった
と思う。彼女たちを教育するそれは人間のエゴのような
気もしないではない。そのままでいたほうが良かったのか
もしれない。
時代が時代だけに、設備もなく本書の文章もわかりにくい。
やはり人間を人間として有らしめているのは環境であるのか?
言葉など基本的な技術は習得すべき時期を逃せば、後天的に
身につけるのは無理なのであろうか?
そして彼女たちに人間らしい生活をさせるべきであったのか?
深く考えさせられる一冊であった。
貴重な記録。 ★★★★☆
 カマラとアマラと名づけられた野生児の記録だが、狼に育てられるという事がどんな意味を持つか、人間の間で育たないという事が乳幼児期においてどのような悪影響をもたらすのかなど、興味深い事例ばかりであった。

 野生児の話題の中でよく登場する「臨界期」や「発達課題」という用語だが、本書を読んで初めて実感できた。カマラは9年間で50語しか獲得出来なかったというが、普通の人間ならば一つの言語を操れない人などまず見かけないだろう。それほど乳幼児期の言語獲得能力は優れており、環境の影響が強い時期だと言える。

 他にも愛情(アタッチメント)や情緒についての記述は興味深かった。人間の間で育つことはなかった彼女達だが、最後の数年以外は殆ど表情を表に出すことがなく、他の子どもに対しても友情や愛情といったものを持たず、一番身近な存在であったシング夫人においても人間の親子に見られるようなものではなかった。人間的な部分を成長させるのは、人の愛情を借りてその属する社会の文化を学習する事であるという事実を実感させられた。
 他にも食事についてや、身体の発達についての記述は注目すべきように思える。

 この野生児研究によって、虐待の与える影響や、言語の獲得のメカニズム、道徳教育の必要性などが意識され始めた事は間違いないであろう。ただ本書の著者が牧師であった事が悔やまれてならないように思える。教育学者や心理学者、医者などが著せばより興味深い分析が行えていたに違いない。注で示しているように支離滅裂な部分が数箇所見受けられたからである。