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中世ヨーロッパ入門 (「知」のビジュアル百科)

価格: ¥2,625
カテゴリ: 大型本
ブランド: あすなろ書房
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中世ヨーロッパの姿を具体的なイメージとして持つために ★★★☆☆
歴史を知るためには基本的に活字の書籍から入りますが、残念ながら具体的なイメージがわきません。そんな時、本書のようなビジュアル系の図解があれば理解を助けてくれます。

ビジュアル系の書籍を文字のレビューだけでは判断できませんので、何らかの手段で内容のイメージを知ることができれば、制作意図がもっと伝わるわけです。そういう配慮が、購入に際して、一定の賛同を得られるのではと考えますが。

具体的な紹介を少ししてみましょう。22ページの中世の女性の項目に、当時の女性の服装が再現してあります。機能的で、おしゃれな雰囲気が漂っています。革靴も現代にあるような形ですから、中世のファッションは現代人にとって違和感のないものだと思いました。数珠や飾りのついたヘアピンなどは現代でも欲しくなるようなアイテムでした。

中世の音楽の項目では、ハーディ・ガーディ、バグパイプなどが復元して掲示してあります。音楽好きには興味のある項目でした。

項目を列挙しますと中世ヨーロッパに関してある程度イメージが湧くのでは、と思います。
中世とはどんな時代か、中世の社会、農民の生活、土にまみれて、荘園の経営、中世の家庭、調理場からテーブルまで、中世の女性、大貴族、宮廷、中世の兵士、中世の教会、大聖堂の建設、装飾美術、修道会、修道院の生活、書物の世界、聖人と巡礼、イスラム世界、交易と商業、都市の生活、ギルドの親方、石工の技、市と祭り、中世の音楽、芝居とパレード、病気と死、新しい時代、索引、となっています。
「絵・写真」です ★★☆☆☆
とにかく、視覚から中世ヨーロッパに触れることができます。ただし、それ以上のものは望めません。
中世人の衣服や、農耕道具、司教冠など、たしかに一度見ておく必要のあるものもたくさんあります。しかし、断片的な情報のみでは決して有益な知識とはならないでしょう。
ある程度中世ヨーロッパの知識を持った方が確認のために目を通すというのが、一番適切な本書の利用法かと思います。
窓で知る中世の格差社会 ★★★★☆
 中世の階級社会を代表する農民、商人、職人、領主、僧侶らの暮らしぶりが、一目で分かる内容に好感を持ちました。現代では当たり前の窓ガラスが、当時非常に高価なものだったとは知っていましたが、代用品として、窓枠の格子を布で覆ったり、平らに薄く延ばして磨いた角を並べて使用していた様子を再現した写真からは、黄味がかったプラスチックか、薄いべっ甲のようにも見えて、ステンドグラスとは、また違った趣があり、中世の知恵と技術に感心しました。特に動物の角は、スプーンにも加工されていたりと、意外な使われ方が面白く感じました。写本の金箔を貼る過程や、豪華な聖遺物箱など、美術的にも興味深く、苦しい庶民の生活の中にも、祭りや音楽があり、職人(石工)の技術力に支えられた聖堂建築など、ペストや戦禍といった暗黒の中世のイメージを払拭する豊かな時代を知ることが出来て大変良かったと思います。