教科書的入門書
★★★★☆
その知名度や存在感に比べて実態としてどのような統治体であるのかがなかなか見えにくい欧州連合。それを10章に分けて解説していく。統治機構や法体系についての解説はもちろん、運用の論理や戦略、さらには域内で争われている種々の論点にまで言及していて、入門書として充分な内容が盛り込まれていると思う。
ただ、この本の書き方は、大学の教養課程もしくは学部専門科目の教科書に相応しいものであって、一般書としてはやや不親切でとっつきにくい部分がある。「教科書に相応しい」というのは、この本をテキストにして大学レベルの講義を受ければ、よりよく本書の言わんとすることが理解できるだろうな、という意味である。要するに、読めばスラスラと理解できるような本ではない、という前提で読んだほうがいいような気がするのだ。
もちろん、EU理解の手引きとして手許に置いておくには、手頃でいい本である。
バランス良
★★★★☆
EUの成り立ちから統合プロセス、今後の課題までを含めた政治学的解説。
いかにも法学者らしい読み手無視の表現が一部に見られるものの、
ちゃんと経済事情も含めているからバランス良し。
本書を読んで、統合にしろ国際協力体制にしろ、重要なのはハードルの高さではなく
「どこまで理念を共有できるか」なのだと痛感。
長い民主主義の歴史と文化のバックボーンを共有する古欧州だからこそ出来た
モザイク画のようなものなのだ。
そういう意味では東アジア共同体なんて千年たっても無理だろう(笑)
おじさんでもわかるEU
★★★★★
以前から興味があったEUのことがよくわかる本に出会えて、感激した。EUの成立の経緯も素人に本当によくわかりやすく書かれており、読むにつれてますます興味がわいてきた。今日の国際社会でのEUの重要な役割と課題を認識できた。筆者に感謝したい。次の本にも大いに期待している。
女の子でもわかりやすい、好感がもてる本、いいと思います。
★★★★★
欧州連合とか、EUとか言われると難しくて敬遠してました。でも、友達が勧めるので(値段も安いし)買って読んでみたら、図解や写真、エピソードが盛りだくさんで読みやすかったです。最後まですぐに読めました。女の子や主婦にもお勧めの本です。この本を書いた人はどんな人なんだろう。
専門的な…
★★★★☆
EU法の大学生用テキストなんかを書かれている方なので、そこら辺を期待して購入したらその通りでした。ただ、そういう人には良書ですが、一般的に読まれる方には入門書としてはお勧めするのは気がひけます。