その品質保証システムは非常に質の高い、確固たるもので学ぶべき点は多い。内容は多少難しくアカデミックな面も多少あるが、既に実践されている内容なので、自分のソフトウェアプロジェクトに導入するにもハードルは決して高くないであろう。
この本で一番特筆すべき点は、日本人による日本の品質保証システムを体系的に書いているところにある。アメリカのソフトウェアの品質保証システム(特にテスティング関連)は、多くの翻訳によって紹介されているが、日本のそれは多くはない。
常に机の横に置いておき、なにか品質問題があった場合に参照するには最適な本と思われる。