音楽×小説
★★★★★
私小説はおもしろい。
そして、これもその例外ではありません。しかし、これは私小説のようなフィクションのような感じがなおおもしろい。
音楽評論家として知られる湯浅学さんの「自伝的音楽小説」です。
音楽に関する記述がふむふむ楽しい…どころか、その愛情&屈折にぐっとくる、80年代前後の東京・横浜音楽ドキュメントにもなっています。評論のようなスリルとはまた別の味わいがいいんです。案外しみじみしたりもしました。
そんでもって、大竹伸朗さんの装丁も素敵なんです。
つまり、所有したいという欲をかきたてる本でもあります。
オススメ!