ダンス・ソサエティはイギリス北部、ヨークシャー出身の５人組。
活動は'８１年〜'８６年の６年間続いたが、本当に輝いていたのは最初の３、４年ということで短かった。
本作は全英アルバム・チャート３９位。シングル・カットされた＃２が全英６１位、＃６が全英６０位、そしてローリング・ストーンズのカヴァー＃８もカットされた。
ボートラのほうは、＃１１、１２が＃２のシングルＢ面、＃１３が＃６のカセットのみに収録されていた曲、＃１４、＃１５は、＃８の限定２枚組７インチシングルに収録されていた曲で、やはり絶頂期ということで聴き応え十分な楽曲となっております。

暗く、陰鬱の中にも’８０年代初頭のイギリスのロマンティックでイマジネイティヴなサウンドに彩られた本作品は、当初日本国内でも発売されました。。

当時、12インチのWake UpとHeaven Is Waitingにはぶっ飛びましたね！！アドレナリン大噴出。ポジパンにどっぷりハマッていた友人からの借り物だったけど…。自分自身は、それ程ポジパンには傾倒しなかったけれど、本作は別。バウハウスやエコバニに通じるものを感じたのかも知れません。他のレビュアーさんも言ってる通り、音質もCD特有の薄っぺらさは無く、非常に良いし、アナログ盤よりも快感度高し！まぁ欲を言えば、先の12インチバージョンが入っていれば言うこと無し。

当時ポジパンの括りのなかでも一番美形だったスティーブ・ローリングス率いるダンスソサエティのファーストで一番闇が合うアルバムです。
ひょっとしたらスマパン、ファン。ナインインチ、ファンにも行けるかも知れません。とにかくこの手のものはなくなったら捜すのが大変！僕はオリジナルＬＰもＣＤも持っていますが、再発にあたり、音も良くなり曲数ボーナストラクも収録されています！なくなる前に！！

アリスタと契約してのメジャーデビューアルバム。自分がこのバンドを知ったのはWake Upをラジオで聞いたからなので思い入れもひとしおなんですが、アルバム全体としてはそれ以前のビ－トニックでワイルドな部分が後退し（生ドラムから多分シモンズのエレクトリックドラムキットに変わった事が原因かな？）、まあ一口に言って置きにいった感じです。このバンドの特徴であるバンドアンサンブルは健在で曲自体は良いので残念です。
ライブを見てもメジャー契約前後で雰囲気をがらりと変えているのがわかります。
でも今でもヘッドフォーンで聴くと各楽器の絡み方がとてつもなくいいのでぜひ御一聴を！

ボジティブ・パンク・ムーブメントはシスターズ・オブ・マーシーの一人勝ちだったけど。ボクはこのアルバムが一番。ボジティブ・パンクなんてジャンルを飛び越えたUKﾛｯｸの傑作です。言い過ぎかも知れませんがJOY DIVISIONのCLOSERにｴﾚｸﾄﾛ風味を加えたような、あるいはシスターズにほんの少し色彩を加えたような、光を消して聴いていると深淵に落ちていくようにどっぷり孤独感に浸れます。
"HEAVEN IS WAITING"を、"ANGEL"を、"WAKE UP"を聴いてください。