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金融崩壊後の世界 資本主義というマトリックスからの脱却

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 文芸社
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金融入門書として経済学部生は必読すべき ★★★★☆
同じ著者の「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った 」より貨幣や通貨の起源についてはは分かりやすく書かれています。45頁にはなぜユダヤが金融資本家になっていったかがわかりました。なぜ兌換できない紙幣はまるで糸の切れた凧のように不安定にかつ膨張して行くのか、つまり資産との関連を失った債務だけの通貨の無制限な膨張がリーマンショックを誘発し社会を不安定にするのか・・このことを経済学部生がまず学ぶべきと思います。学者が書いたサブプライムローンの解説本よりこの本の方が本質はよりよく理解できました。広瀬 隆の「資本主義崩壊の首謀者たち 」と併読がお薦めです。
最近の金価格の高騰は中国がドルの信認に疑問を感じた大量に買ったからだとよくわかります。ジム・ロジャーズ「今後数年間でドルは90%下がると」行っているのだから、日本政府も外為特別会計で円高阻止のためドルなど買わずに金やレアメタルをむしろどんどん買うべきです。すでにジョージ・ソロスは中国の資源開発企業に巨額の出資をしています。日本の国家戦略会議では経済成長以外に国の資産をユダヤ金融資本からの収奪からどのように守って行くかも検討して欲しいものです。
前の本より、わかりやすかったです ★★★★★
表紙が重々しいのですが、内容はソフトで、前作の安部芳裕さんの本より、
読みやすくなっていたように思います。
佐々木重人さんは、精神論的なことも語っていて、文系出身でしょうか、
人間の生きる意味と経済について、つなげて考えられました。
今回は、中身にイラストもあり、利子がつくしくみの矛盾について、
たいへんわかりやすかったです。
また、現在の経済社会の状況もきちんと書いてあり、私たちが未来に覚悟した方がいいことも、
それに対する打開策も現実的にあげてありました。
経済・金融の現在の問題点がすぐにわかり、おすすめです。
シルビオ・ゲゼル入門―減価する貨幣とは何か
結局何が言いたいのかわからない ★☆☆☆☆
レビューが高かったので購入を決めたのですが、はっきり言って失敗しました。
安部さんの前2書では、減価紙幣の着眼点などはもうちょっと建設的な内容だったように思いましたが、今回のお二人の雑談を拝見するに、「社会主義国への回帰政策を実施せよ」といっているように思えて実に危険な発想です。
風力発電は今では原子力発電より安価だしエコだといったような根拠のない(運転可能な土地制限だとか低周波振動による人災などの負面の記載はない)意見を、さも「私はほんとのことを知っている」風に語り、さらに財源のあてはあるから国民すべてに8万を配れば幸せな日本が実現すると言ってしまうところが、一種の宗教的な雰囲気を感じました。日本は本当にそれを受け入れられるのでしょうか?たとえば、頑張る人が減るはずで世界的な競争力はゼロとなります。明日から僧侶が食べるような精進料理を一生続けろといわれて我慢できるのか。また、世界から孤立無縁な島国を続けることに満足できるのか。
減価紙幣に変わる発想としては、所有資産にかかる税金(資産税)などが大前氏からも提案されているし、私はこちらの意見のほうがどちらかといえば支持できます。
とにかく、今回の著書で一気に冷めました。もうこの方の本は読まないと思います。
中身が薄いだけに、出さなければよかったのに…
地産地消 ★★★★★
ドルの崩壊は9月にも来る様なニュース記事を見たことがある。

米国頼りの経済政策は転換し、自給自足的な発想が必要だと思う。著書の中でもエネルギーにしても、食料にしても、その自給の可能性が書かれている。そしてその上での地域通貨であり政府通貨だと思う。
兼ねてから地域通貨のあり方を頭の中で考えていた時、地産地消の考え方が必要なんじゃないかと思っていた。局所的な流通の場合、それを使えるお店、その地域通貨を受け取った店が、他の地域から仕入れるときの支払い方法。その店の従業員が遠くから通ってる場合の給料の払い方...etc
本格的に流通させるには色んな問題が出ると思う。そういう意味では国という単位で自給自足できれば、それに越したことはない。お金も2重に持つ必要はない。「円」だけあれば十分なのだ。その代り、小麦粉に変えて、米粉のパンやパスタなども出てくるだろう。その時もちろんお金に利息は付かない。従って、イッパイ貯めていてもあまり意味が無い。ここにベーシックインカムの考え方を入れればなお更だ。
僕にとっては、ある程度の数字を示して日本の需給自足の道を示していただいて、その上で政府通貨、ベーシックインカムなどの可能性を示していただいて、大変に参考になりました。

もちろん日本が鎖国するという意味ではありません。アジアの一員として、助け合って生きる道は果てしなく続いていると思います。
“買って損した”感が強い本 ★☆☆☆☆
この本は5章からなっており、1章から3章は安部氏の前2作と同じ内容であり、
「本書のメインは4章と5章になります」と安部氏が“まえがき“でいっているが、これは安部氏と佐々木重人(民主党から前二回総選挙に出馬し、今回「みんなの党」から出馬する人)との対談で、はっきりいって雑談の類である。
口の悪い人に言わせると“戯言”というかもしれない。
あるいは、佐々木氏の総選挙用の宣伝、とも・・・。

一冊の本として評価すれば、あまりに非道い内容で、タイトル倒れといってよいだろう。
新しく出さなければいけなかった理由を見つけられない。
前二作で十分と思われる。