これから高校生物の勉強を始める人、センターレベルの模試を受けてみたが点数が思うように取れていない人にとって、これから先の勉強の指針を与えてくれる書籍だと思います。２次試験まで生物が必要な人にとっても、その導入として基礎となる考え方を講義形式でしっかりと伝えてくれます。生物[１]のみで良い人は、この本を何回りかやって知識を身につけ、過去問や問題集で演習をすれば効果的だと思います。２次試験を受ける人は、まずこの本で基本的な部分の内容をマスターし、それからさらに上のレベルへと移行していけば結果が伴うと思います。とても良い参考書で、個人的にはオススメです。

　多くの高校の教室では、センター試験、あるいは２次試験対策のため教科書を繰り返し読もうと生徒に言っていると思う。ただ本書‘はじめに‘に書かれているように教科書は端的に間違いなく物事を言っているが面白みに欠けるのではないか。

　本シリーズは、著名な講師が丁寧に分かりやすく高校生物を解説する。特に遺伝に関してはかなりのページを割き、かつ付録もつけている。高校の先生が授業の参考に読むためにも良いでしょう。個人的にはもう少し詳しく解説があっても良いのかと思いました。ただ別売のCDで詳しく説明しているのかと思いました。