日本語の響きを大切にしながら、叙情味あふれる独自のスタイルを堅持した村下孝蔵の美しい歌世界。子どもの頃に大切にしていたはずなのに、大人になるにつれていつのまにかどこかに忘れてきた純粋な想いの扉を、歌がそっと開けてくれるのだ。そこには例えば、誰もが経験する、あの淡い初恋の想い出があったりする。だから彼の歌は何年経っても決して色あせない。初恋の想い出がいつまでも色あせないように。(木村ユタカ)
1999年6月20日に彼の訃報を聞いたとき、私の青春時代は終わりました。
ノストラダムスの予言していた恐怖の大王はこのことだと思いました。
その時は立ち直れないくらいのショックでしたが、彼の曲を心の糧に、今も街の片隅で懸命に踏ん張って生きております。
ヒット曲「ゆうこ」「初恋」「踊り子」「アキナ」のほか、名作アニメ『めぞん一刻』の主題歌にもなった「陽だまり」など、天才・村下孝蔵の足跡を辿るにはもってこいの名盤です。
まだ彼の曲を聴いたことのない方にも、胸を張ってオススメできます。
時代が変わっても、決して色褪せることのない珠玉のメロディーがぎっしり詰まっていますよ。