主人公の性格は最低。しかし子供のウケは最高。
★★★★★
横で読み聞かせる家内の声を聞いていて、何て自分勝手でイヤな奴が主人公なんだと思ったが、子供たちにはオオウケ。
結局、人間皆が持っている矮小さとか、弱さを堂々体現して恥じることのない主人公にすがすがしい共感を覚えているらしい。私の世代でいうとこういう非英雄的な生き方は物語の主人公的にはある種恥ずべきことだったので、北杜夫の「さびしい王様」みたいにあくまで弱く哀れみを誘うのが常道だったのだが。。。近所の図書館の推薦図書だったというのもなかなか当を得ているらしい。イマドキの子供は本当にあなどれない。