たまには昔のロリンズを聴こう。
★★★☆☆
SonyとBMGがグループ企業となったため,ロリンズのRCA盤がLegacyシリーズで発売された。ブルーノート時代のマイルス同様,ロリンズのRCA時代はどちらかというと余り人気があるとは思えない。駄作とは云えないまでも短い演奏も多く,何となく散漫な印象を受け損をしてる。しかしDon Cherryとの共演などはロリンズの最も左傾化=前衛化した演奏ではあるが,やはりワクワクさせる。廉価版のため解説文がないのは止むを得ないが'63年2月のDon Cherryとの演奏3曲が2枚目のOur Man in Jazzと4枚目のSonny Meets Hawkに重複して収録されているのは残念。またパッケージに3枚目のWhat's New?の最後にYesterdaysが収録されている旨記述されているのもミス。しかしこれを機会にまとめてこの時代のロリンズを聴くのもいいでしょう。このボックスセットとNow's The TimeがあればRCA時代のロリンズはほぼカバーできます。もっと聴きたくなれば6枚組みのボックスをどうぞ…。