ジャケ買いだったのですが、嬉しいビックリ！2008年の私のベストBLでした。
恋の切なさや恥ずかしさ、ギャグでごまかしちゃったりする照れ隠しや滑稽さと
その後の落ち込み、もう何もかもが「恋」の甘酸っぱさに満ちてます。
絵もすっごく好みです。
「冬とエゾシカ」の西川君みたいな可愛いやんちゃ高校生から、「月下に咲く」の
月岡さんみたいな薄幸美人系リーマンまで、キャラのバリエーションもすごくて、
「もしも願いが」のマサムネのように、犬にまで個性バリバリ。
私的には、「砂の城」の春紀＆夏央兄弟がすごく好きで、キスの１つもしないけど、
互いを想い合ってるあったかさにじーーんとさせられました。
描き下しはギャグ満載でたっぷり笑わせてもらいましたし、初コミックスとも
思えない完成度の高い１冊だと思います。
今、文句なく一番注目している作家さんです。早く２冊目が出るといいなぁ〜〜！

男子高校生もののＢＬが大好きなので表紙買いしたのですが、悔いなし！
ゆるめの絵柄はもちろん、ギャグのおもしろさがすごくツボでした。
オムニバス作品なので、表紙になっている男子高校生以外も、
教師と生徒、極道ニートと世話係、リーマンものなど選り取りみどりです（笑）
全体的に刺激のない作品なので、BLに刺激を求めている方には不向きかも
しれませんが、プラトニックラブ好きには本当にたまらないものばかりでした。
描き下ろし（続編４コマ等）も多いので、買って損はないと思います。
著者初のコミックスらしいので、これから注目の作家さんです！

雑誌掲載から気になっていた作家さんだったので単行本を待っていました。
さらりとした絵柄なのにどこか可愛さがあってどのキャラも魅力的でした。
そして、色んなタイプのカップリングが描ける方なので同じ様な話がなく
１話読み終わる度に新しい１冊を読んだような気持ちになれました。

個人的に一番良かったのはヤクザのぼんくら息子と世話係の組員との話です。
テンポもよかったですし、ほんのりとお互いが惹かれてあっているのが
恋でも恋じゃなくても素敵だと思いました。

ただ、最期のお話が（テーマアンソロの関係でかもしれませんが…）
悲しかったのでもう少し救いが見えれば…という点で☆１つマイナスでした。
でも、これからも新刊を楽しみに待ちたい作家さんになりました。

おそらくこの作家さんは評価が分かれると思います。

短編集です。
同級生、先生と生徒、大学生と謎の青年、組長の息子と教育係
リーマン同士、幼馴染の６作とそれぞれの書き下ろしが
入っています。

Hシーンはないです。
キスシーンも少ないです。
ってか、くっついたのかどうなのか？という終わり方もあります。
コメディッチックな話もあるのですが、黒っぽい画面のせいか
いまひとつはじけきっていません。
絵も少しあらいですが、上達したら、色っぽいキャラをかける
作家さんだと思います。

随分読むのに時間がかかるな。と思ったら
コマワリが小さいわけではないですが、大きなコマが
ないんですね。
どのページも同じようなコマワリでした。
どの話も見せ場がなく、淡々と進んでいきました。
バリエーションの広いお話なのですが、途中で飽きた
のは、そのせいでしょうか？


面白くないわけではないのですが、お気に入りにもならないかな？

磨けば光る作家さんだと思うので、今後に期待します。

『もしも願いが』前編&後編
『冬とエゾシカ』
『砂の城』
『かわいい子には仕事をさせろ』
『月下に咲く』
『出口のない場所』

やはりこの会社で描かれる作家さんは、良い仕事をしますね。このTATSUKIさんも、素晴らしい新人さんです!
学生・先生・オヤジ・極道・リーマンが出て来る、ってだけで既に充実感が。(笑)
物語も、コミカル・シリアス両方描けて、しかも奥が深くて味わい深いです。
文句の付け所と言ったら…粗削りな絵ですかね。ですが、そこはあまり重用ではないですね。粗削りではありますが下手では決してないので。
エロは少ない……と言うより、脱いだりキスしたりもなかなかない。ですがヤるだけヤってリアリティのないエロBL漫画とは違って、確実に“エロくない事に意味がある”1冊です。
エロくないのは、きっと好きな相手に愛情・優しさがあるからなんだろうな、と感じさせてくれます。
1冊読み終えると、かなりの満足感があります。今後も期待して良い作家さんだと思います!