広範な国際関係という科目をコンパクトにまとめた１冊です。

”○日間で学ぶ”といったタイトルを冠した本には、
その日数ではとても間に合わないような分量を備えているものがよく見られますが、
この本は苦痛なく20日間続けることの出来る分量です。

ただ、上・中級公務員試験を対象にしているにも関わらず、
各パートに収録されている演習問題の大半が国Iおよび国IIの問題であり、
表紙に銘打たれている”ゼロからスタート”する受験生には難しいのではないかと思います。

それから、問題の出題年度が記載されていません。
国際関係のような時事的な要素の多い科目では、
出題年度もまた大きな要素だと思うのですが…

分量に対して値段は少々高めですが、
上記２点を除けば試験に有効な参考書かと思います。

タイトルの通り全範囲が20項目に分けられており、20日間できちんと1週することができます。
解説も分かりやすく、一つの範囲も10ページ前後ですのでサクサク学習が進みます。

しかし国際関係は時事的要素がかなり強いため、安定して得点することが難しい科目です。
内容は近現代の世界史がメインなので、他科目の補助知識を得るためと割り切った方がよいでしょう。

勉強しておく必要はありますが、本番での選択はオススメできないという厄介な科目です。

試験までとにかく時間がない！　とお嘆きの方、必見です。
これ一冊で国際関係の基礎が身につきます。
確認テスト、過去問、さらには応用問題をこなすうちに、必要な知識が身につきます。
二色刷りで見やすく、おまけに解説文もわかりやすいです。
試験をとるための最低限の知識は身につくと思います。
とりあえず基礎だけはおさえておきたい方、ぜひ一度本書に目を通してみてください♪

公務員試験における国際関係という科目に関しては
この本で基本的な知識を得て、模試と時事の本で最近
の国際関係に関する知識を貯めておけば、合格水準を
越えることができると思います。

この本の構成は、レジュメ⇒一問一答⇒過去問題と
なっていますが、いちいちレジュメを暗記していると
時間がいくらあっても足りないと思いますので、
@一問一答を読んでそのテーマの概要を掴む⇒
A過去問を正文化＆それを暗記⇒
Bレジュメをざっと通読
という使い方が効率的なのではないでしょうか。

「よくでるシリーズ」の改訂版。①20項目にきっちり分けて編集されているため、計画を立てて勉強しやすい。②問題と解説が見開きで見れるので使い勝手がいい（問題を解く前に答えが見えるという短所でもあるが。長所と捉えるか短所と捉えるかはその人次第）。③一問一答のページが加えられた。アウトプットとして使える。以上のような改良が図られている。網羅性は新スーパー過去問ゼミシリーズに劣るものの、ページ構成がよく、合格水準も満たしている。網羅性で選ぶなら新スーパー過去問ゼミ、利便性で選ぶなら20日間で学ぶシリーズで。そのへんはお好みでどうぞ。

特に国際関係が完成度が高くわかりやすい。