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吉本隆明 語る ~沈黙から芸術まで~ [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: NHKエンタープライズ
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空前絶後 思想のライブ! ★★★★★
ふたつの敗戦。 大日本帝国1945年と1960年安保 そこから吉本の本格的かつ徹底的な世界思想への孤独な闘いが始まった 誰にも理解されない 孤独な魂〈自己表出〉と 求めて止まない孤独な魂〈自己表出〉が偶然にも出逢えた時 そこに そこにだけ 真実があり 全くの無価値 それこそが言語の本質なのだ →と云う事が良く解ります あまたの著作しち面倒くさい『共同幻想論』や『言語にとって美とは何か』読むより このなま吉本隆明【DVD】が一番! 思想は音楽と一緒 意味ではなく感じること 感じ入ること テレビでは見ることの出来なかった 糸井君の尊師の体を思いやり気遣う気持や話を聴く姿勢の真摯さには感服しました これははまさに現代の『嘆異抄』です →お得な情報 無料DVD(送料のみ自己負担)【吉本隆明語る 思想を生きる】京都精華大学 (笠原芳光さんインタビュー)〈入手方法は京都精華大学へ〉こちらと合わせて見るともっと楽しめます 記 吉本教武闘派代表 江口淳
現在の吉本氏の語り口について ★★★★★
糸井氏の後世に残したいという気持ちがかたちになった。だが聴きやすいものではない。
 
 本講演を聴き、NHKでの放送も繰り返し聞き、その他糸井氏の企画の生中継講演、現代詩手帳50周年記念講演も聴いたので、だんだん馴れてきた。それをふくめた注意を肯定的に書いておきたい。

 なぜならはじめて聴いたという人の評判が芳しくないからである。実際に会場で寝ていた人も多かった。ボケ老人と一蹴する外野と、まずいところを隠して崇め奉る人々に(そうみなしているマスコミもはっきりいた)分かたれる、初めて接する人にそのようにみなされてしまってはどうしようもないからだ。

目が悪く聴衆の反応をとれない吉本氏は、ゆっくり、同じことを三回は繰り返して語る。テレビでは当然省かれているから、くどさは軽減されているが、それでも、非常に緩やかにすすむ。

老いといえばそうであるが、聴かれたことに対する反応は正確であり、もともと吉本氏は講演でもその機会に自分自身に語りかけ、自分の考えを反芻してもう一度再考し再構成しながら言葉にするので、相当量の知識がないと経緯がわからないし、気を緩むと聞き逃しかねない。背景に膨大な知識があり、現在よびおこして取り出すのに時間がかかっているとみるべきである。

更に繰り返しは反芻であり、ひとつひとつ自分の内に確認して、それをその場の聴衆への伝達のわかりやすさへと還元していないのである。

つまり空間的には背景がこの講演自体をはみだすほど広大で、時間的にもこの講演以降に論点が先に進んでいるようにおもえる。

 時間がなくなり内容的には中断しているので、最後に吉本邸での後期があり、こちらでははっきり語っている。
 
 内容についていうと、このDVD自体においては、漱石、鴎外、太宰それぞれのモチーフを収斂させるというテーマが述べられていたが、このDVD以降の直近の講演では、言語芸術ではなく『芸術言語』と転化させることが、詩を芸術の中心として他の諸表現や人間存在そのものまで拡張させて読み解くツールになりうるということだった。どうも(現代詩手帳の方の)講演を聞いた人々がまるで把握できていないようなので書いておく。

また、(現代詩手帳の方の)講演について、朝日新聞に書いてあったような、「衰弱した日本社会の中で、詩は衰弱せず、くぐり抜けていけるのではないか」と言ったのではなく、自分の芸術言語の考え方からいって現在の不況が表現にとって特にマイナスであるということはまるで考えられないといったのである。そして、「詩という芸術の強さを強調した」のではなく、自分の考え方からいって詩が芸術としての価値が高いということであり、そのなかには俳句や和歌もふくまれ、現代詩とくらべてそれらのほうが価値が高いということもありうるのだ。

詩というジャンルの強さという問題ではなく、芸術言語という考え方は表現の諸ジャンルを超えて人間存在そのものにも及んでいるので、その本質は外在的な環境の変化によって消されることはないということなのだ。

私が思うのは、かつての吉本隆明24時ではないが、時間無制限で吉本に自由にしゃべらせて記録しておくべきだろうということだ。また、紀伊国屋での生中継はこのDVDの講演より突っ込んだ感じで他で述べてない多岐にわたる主に文学についての話題が聞けたので、最後まで時間が無かったことを理由に公開されないままなのは惜しいことだ。