空き地とエロ本と一人Ｈ・・・と、ちょっと変わってて面白かったです。

攻の言葉責めや驚くような要求に「変態!!」と怒りながらも(自分も「変態」と言われているのに。)言いなりになってしまう受。
立派なSとMな関係で二人とも変態だと思います。(笑)

そういうシチュエーションに嫌悪が無ければ、面白いと思います。

その他、
・勘違いから相手を意識して恋に堕ちてしまう、「案ずるな、恋は叶う」や、
・リーマンもので酔った勢いで関係をもったものの、お互いに朧げな記憶でジタバタしてしまう、「恋愛マウントバトル」マウント争いも見物です。(笑)
・友達から恋人に変わるまでを真っ直ぐに綴った、「いちばん長い夜の前」。攻の「こうと決めたら真っ直ぐ!」的なところが良かったです。
・王子科と傭兵科の学園ものを描いた、「誰かじゃなくて君がいい」。個人的にこの受キャラが一番この本の中で好きでした。(男気があるけど可愛いとことか)

絵的には、もう少し背景とか書き込みが細かいともっといいかな〜と思います。(全体的に白っぽく見えるので)

あと「誰かじゃなくて君がいい」の卒業後とか見てみたい。社会人になった二人の関係も面白そう。

この作家さん、確かにトーンワークは少ないし、表紙、中カラーともに背景白紙ですし（何故かはあとがきに）話でも背景よく白いですが。。。
でも、話しのもっていきかたがいい。
勢いがあるというか、これからもどんどん描いてほしいです。

発売と同時に雑誌掲載されていた作品が読みたかったので必ず次も買うと思います。

あとがきを読んで表題作なかなか純愛な感じが好きです。
あとがきはしっかり背景書いてましたよ〜。（いつもは時間ないんですね。そこは残念）

表題作以外（同時収録）の「いちばん長い夜の前」・「誰かじゃなくて君がいい」は
学生同士のお話で、片想いだったりちょっと切ない部分もありオススメです。
絵柄もお話もイイと思うのですが、惜しむらくは画面が少し白いこと。全体的にもうちょっと
手が入るといいかな…。
表題作２本は羞恥プレイというか所謂「ご主人様とＭ奴隷」的なノリの作りで、正直引きまし
た…いやそういうのが好きな方にはいいと思うのですが、そうでない人にはちょっとハードル
高い２本。これを表題作にしたのはどうかと思います。いっそ本を分けるべきだった気が。
表紙裏表紙は表題作のキャラではありません。表紙裏表紙で惹かれた方は、表題作２本は
ちょっと我慢して読んで下さい…他の作品はいいのに薦めづらい。
表題作以外は割と爽やか系で良いと思いますが、両極端なので評価に迷う１冊。
次回への期待を込めて☆４つにしたいけど差し引きで☆は３つに。