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The Toyota Way: 14 Management Principles from the World's Greatest Manufacturer

価格: ¥2,520
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: McGraw-Hill
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   製造業におけるビジネスプロセスの迅速化、質の向上、コスト削減の方法を示した1冊。トヨタ自動車は、世界中の工場で、競合他社とくらべて最小の欠陥で最高の品質の車を作り続けている。しかも、他社より1時間あたりの仕事量と在庫数は少なく、床面積は半分におさえながらである。『The Toyota Way』(邦題『ザ・トヨタウェイ』)は、質と信頼の高さを世界に誇るトヨタの経営方針とビジネス哲学を解説した、初の一般読者向けの本。

   本書は、トヨタ式の経営方針を採用して成果をあげた企業や団体の実例を紹介しながら、製造業に携わる経営者に向けて、ビジネスプロセス改善のために以下のような方法を紹介する。

  • 時間と資源のムダを省く
  • 職場内に品質を組み込む
  • 費用のかかる新技術のかわりに、低コストで信頼度の高い技術を見つける
  • 作りすぎないようにする
  • すべての従業員を品質管理検査員にする
日本人はもっとトヨタから学ぶべきだ ★★★★★
 日本人はとかく外来モノに弱いが、身近にいるトヨタという会社からも学ぶことは多いように思う。トヨタと言えばトヨタ生産方式が有名だが、本書は生産現場の技術的な話はあまりない。むしろ、その底流にある文化や哲学にフォーカスされている。そのため、自動車や製造業の枠を超えて多いに参考になると思う。本書を読んでいて強く思ったのは、「学習する組織」作りにこそトヨタの強みがあるということだ。カンバン方式で在庫を圧縮してコスト削減と聞くと、なんとなくそれらしく聞こえるが、カンバン方式での生産システムは、問題があれば、すぐにラインが止まってしまうことであり、リスクが非常に高い。しかし、敢えてそうすることで問題が顕在化され、問題を解決することの緊急性が高まる。そのため、初期にはトラブルが続出しても、長期的には頑健なシステムが出来上がるということである。また、そうした問題解決の舞台が設定され、かつそれを解決することが死活問題ともなれば、現場の問題解決への意識も変わり、組織が問題解決を日常とし、改善が確実に実施されるようになる。トヨタと言えば改善でも有名だ。改善が重要なことには誰も異論はないだろう。しかし、実際に改善活動が着実に実施されているケースは少ない。それは文化の違いと言ってしまえば、説明した気になっているが、どうしてそうした文化の違いが生まれるのかは説明されない。トヨタの行っていることは、カンバン方式や改善、終身雇用、5Whysなどが有名だが、個々に捉えていては意味がないことが本書を読めば理解出来る。トヨタの使っている各種の手法は、それらを有機的に使いこなすことで、「学習する組織」を作ることにこそ意味があるようだ。
 本書を読んで、トヨタの強みに理解が深まったが、同時に容易には習得出来ないことも分かった。トヨタから学習したことを活かすためには相当な覚悟が必要なようだ。
英語版の不思議 ★★★★☆
以前和訳版を読んだが、今回原書の英語を読んでみた。やはり、原書のダイナミックさは魅力的であった。海外の大学院の講義でも本書を利用し、学生に読ませている。
以上