河童の子どもを見つけた少年が、河童と友情を育む物語。これだけ聞くと、多くの人は「子ども向け」と先入観を持つはずだが、本作にはアニメにあまり興味のない大人も引き込んでしまう、不思議な力が宿っている。江戸時代の地震で地中に埋まってしまった河童の子どもが、現代の小学生・康一に発見される発端こそ「おとぎ話」風だが、河童のクゥを迎え入れる康一の家族それぞれの心理が自然に描かれ、ほのぼのとした気分に浸らせてくれる。この種のアニメにとって、いかに“自然に”描くかは、最も苦労する点であるが、本作はそれを達成しているのだ。
河童の子どもは当然のごとく、世間から注目を浴びてしまう。マスコミに騒がれたクゥが東京タワーを登るシーンは、『キング・コング』を連想させ、観る者を切ない気持ちにさせる。そして予想どおり、康一の家族とクゥには別れの時が来るのだが、ここでも過剰な演出を避けることで、心にじわっと染み入る感動を与えることに成功した。青空と白い雲、クゥと康一が泳ぐ川など映像も上質。全体に誠実さに溢れた作りだからこそ、アニメに疎遠な人も思わぬ喜びで包むのである。(斉藤博昭)
主題がはっきりしませんでした…
★☆☆☆☆
原さんが監督だからと期待して観たのですが、いまいちでした。最初から最後まで主題がはっきりしなかったです。
死やいじめ、環境問題などが描写されていますが、どれも中途半端です。何のためのシーンなのかがわかりませんでした。
全体的に描写が甘く、全く感情移入できません。わけがわかりませんでした。
見終わった後、「何だこれ?」としか言えませんでした。
背景などの絵は綺麗で素晴らしかったのですが…
というわけで、おすすめ出来ません。
現実的かつ素晴らしい作り。
★★★★★
「河童のクゥと夏休み」
良かった。
久々の日本アニメで「千と千尋の神隠し」以来オススメな映画。
空想世界ではなく
現実的な普通の家庭での物語り。
ストーリーは素晴らしく細かい。
子供でも分かるように作られてる。
最後の河童のクウと主人公の別れのシーンは
コンビニに
出した宅配便だけど感動できる。
前に座ってた おじさんは涙をハンカチで拭いてた。
背景など映像★★★★☆
オススメ度 ★★★★★
つまんね
★★☆☆☆
嫌な人間ばっかの胸くそ悪いアニメ。
和めません。
時々変な作画あるし微妙な作品
芯の通った正統派アニメ
★★★★☆
テレビでも放映されましたがこういう家族そろって楽しめるアニメはもっと作ってほしいと思います。少年時代の友情物語ですがクゥは「自然」の象徴ですね。自然と交流することでひと夏の成長を描いた正統派の誰でも楽しめる物語。いいですね。僕はこういう作品が好きなのですが最近は減ってきていてディズニーだけじゃなく日本ももっとがんばってほしいですね。ただ、クゥの絵が少し硬く登場人物もちょっとリアルすぎる感じがしたので星は4つにしましたが、全体の出来としては良心作でおすすめできます。(DVDのタイトルは可愛いですけどね)
非常に丁寧
★★★★★
クレヨンしんちゃんシリーズを監督した原監督の久々の作品。見ている感覚としては、アニメ作品というよりは実写のそれに近いように思います。しっかりと、生きている人間と社会風刺を取り込んでおり、河童と人間の少年の単なるジュブナイルにとらわれない作品です。瑞々しい水の描写は非常に丁寧であり、映画に輝きを与えています。見ていて、ふと思い出したのはジブリの高畑監督とロシアのノルテンシュテインでした。どちらも、ディズニーの対極にあるような徹底したリアリズムを得意としており、特に後者は当時のウォルフガング率いるディズニーチームを震え上がらせたと言われています。これはひとつのカートゥーンの理想形なのではないでしょうか。