引き込まれて・・
★★★★★
一気に下巻になりました。
おしゃれな舞台でどんな凄惨なことが行われたのか?
必見です。
本編よりも
★★☆☆☆
上巻をやっとの思いで読み、下巻に期待をしたものの・・・
他の方がおっしゃる通りのグダグダ感・おっと期待させられながらうっちゃられた伏線、そして最後はやはりページ数の問題なのかあっさり過ぎる終結。
確かに次では、前作「報復」の主人公も登場しそうな雰囲気も漂うものの、シリーズ化が成功するかどうかは、その時々の1作の完成度によるところが大きいはず。
本編読み終わってからの、ほんの数ページ挿入されている著者のあとがきの方がスルリと心に入ってきて感心できた。
何百ページよりも数ページに心動かされるのは大層稀なことかと思う。
結局・・・
★★★☆☆
結局クライマックスらしいシーンがなくてがっかり・・・
何が言いたかったの?
確かに統合性失調症についてしつこいくらいに説明が
なされてるけれど、物語の筋としては統合性失調症に
執着しすぎた。これをストーリーに入れ込むのは
難しいと思うし、さんざん難しい病気といいながら、
主人公はすぐに完治しているし。
そんなのはありえない。
自分が精神系病院の勤務だっただけに、よくわかる。
そんなに簡単に治せる病気ではない。
「統合失調症」という重い課題に挑んだ法廷ドラマ
★★★★☆
本書は、『報復』『報復ふたたび』で日本でもベストセラーを記録したジリアン・ホフマンの第3作である。前作から3年の歳月を費やしたこのサスペンスフルな法廷ドラマの主人公は、前2つの作品で活躍したC・Jの後輩にあたるジュリア検事補である。
さんさんと太陽が降り注ぐマイアミの高級住宅地、コーラル・ゲーブルズで幼い子供3人と母親の一家惨殺事件が起こった。警察は傷を負いながらも生き残った父親デヴィッドを犯人として逮捕する。しかし、彼は人望の厚い優秀な整形外科医だった。しかも彼の国籍はフランス。難しい裁判が予想された。検察側は次期地方検事の呼び声も高い花形検察官リックを中心に裁判に臨むが、彼らは28才のジュリアを次席検察官として大抜擢する。
ところが、弁護側は、デヴィッドは「統合失調症」を患っており、事件当時「心神喪失」状態だったとして無罪を主張してきた。しかも彼には統合失調症の一卵性双生児の兄弟まで存在した。死刑を求刑し、訴訟能力のある反社会性人格障害のデヴィッドが、罪を逃れんとして詐病をよそおっているとする検察側。精神鑑定医を含めて真っ向から対立する弁護側と検察側。緊迫感のある法廷でのやりとりが展開される。
また、この裁判はジュリアにとって自身の悲劇的な過去と向き合うことを意味するのだった。15年前、兄により父母を殺され、しかもその兄は「統合失調症」による「心神喪失」状態で無罪となり、今は、ニューヨークの厳重警備病院に措置入院していた。
ここまで来ると本書はエンターテインメントの域を超え、社会に対する告発小説の色を濃くしていると言わざるを得ない。私は、かつてこれほど終盤での陪臣員の評決に注目した物語は無い。精神が健全か病んでいるかなどはほんの紙一重の差ではなかろうか。
あらら、らららら???
★★☆☆☆
自身の過去と現在扱っているケースということで、2つの似たような話がある。
で、結局向かった先は、どこ?
前半はドキドキしっぱなしで、本当に面白いと思った。
後半、特にラストは何なの?
結局、詐病で無罪!?ってこと?
疑問ばかりが生まれてきた。
ジュリアが統合失調症なのは、それでそれでいいのだが、
マーケット医師やお兄さんのことは、「それ」で片付ける?
絶対、おかしいって。
前作が面白かったので、上下巻で翻訳物らしく、少々高め。
購入して、詐欺!と、ここまで思ったのは初めて。
警察に電話をしたマーケット医師の子供、ジュリアの母親のせりふが同じだった…
何かのつながりがあったのではないのか?
判決が出た後、マーケット医師はジュリアに微笑んだ。
彼は、詐病のような章があった。
なんだかすっきりしなかった。
余談ながら、ジュリアのイメージは、「DAMAGE」というドラマに出てくる、
若い弁護士・エリンに似ていると思った…
ラストや次作に対する気持ちは、ぜんぜん違うけど。