中村修二は先鋭的である。自分が認めてもらえない不満が頂点に達し、手当たり次第、当り散らしているのではないか。きわめて損な印象うける。中村ファンとしてはやりきれない。その中村は、しかし、西澤の前にでると借りてきた猫。笑えるくらいに。だから、西澤に私は興味を持った。私はむさぼるように読んだ。そして、私も二氏のノーベル賞同時受賞を切に願うようになった。その後、西澤の本を10冊は読んだ。私は西澤を詳しくは知らなかったのだ。
天才と天才の対談は読み応えがある。血わき肉おどるものがあった。知的好奇心は刺激され、この本が埋もれることのないことを切に願った。これを書いたのは、そのため以外のなにものでもない。名著である。