夢のある話
★★★★★
海中からマグネシウムを取り出し、それを燃料に使い、太陽エネルギーで還元するというもので、日本の産業どころか生活そのものを変える可能性について論じている。実に夢のある話であるが、塩化マグネシウムから塩素を取り出すとその過程で塩酸が生じるのだが、それはどのようにして処理するのだろうか?
外国にこの技術がとられる前に、実現して欲しい。
この本を元に新しい発想が
★★★★☆
現在は脱石油の主流と思われている原子力や太陽電池に集中して社会が進んでいる。「マグネシウム文明論」を実現するのは難しいと思われるが、この本を読む事で現状に凝り固まらない柔軟な考え方ができるようになる。
マグネシウムを使った新技術
★★★★★
マグネシウムをもとに温室効果ガスを排出しない循環型エネルギーを生み出そうという画期的な新技術について書かかれた本です。
最初手に取ったときはなんだか胡散臭そうでしたが、読み進めると「たしかに実現できるかもしれない」と少し納得できました。
著者自らが認めるように、マグネシウムの新技術を社会に定着させるには多額の投資が必要でコストの面で懸念材料があります。
しかし、そういったデメリットを乗り越えられそうな意気込みが伝わってきて今後に期待してみたくなります。
意欲的内容だが・・
★★★☆☆
もと核融合研究者の太陽レーザー技術を中心にした新エネルギー論。
共著者のサイエンスライターのまとめが余りに皮相的で残念。
ROに対抗する淡水化システムなど興味深いが肝心なところは寸足らずの記述で終わっている。
今後の発展ともう少し掘り下げた後続書を期待する。新聞記事レベルを脱しない書物には読者は失望。
internetでもfollowできるとは思うが。
フロンティア
★★★★★
マグネシウムの新たな可能性にワクワクしました。文中では実現の目処が立っているように書かれていますが,世の中が動いていないところを見るとまだまだ大きな課題があるのだと思います。とはいえ,非常に将来性もあり,注力すべき研究テーマと思いました。研究の今後の展開を見守ろうと思います。