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パリ 都市統治の近代 (岩波新書)

価格: ¥819
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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あまりにも ★★☆☆☆
本書が取り扱う時代にパリを取り囲む大城壁が二度も建設されている
にもかかわらずまったくふれられていない
この時代に膨大な費用を要する都市城壁の建設がなぜ必要だったのか、どのくらいの費用を要したのか、それはどのように合意されたのか
これらにまったくふれることなく、パリの都市統治を語ることはできないと考える

漢字表記する必要もないものを漢字で書いているし、文章も読みにくい
もうすこし、フランスとパリについて知りたい。 ★★★★★
王政、宗教、運河という大規模な視点を提供している。
フリーメイソン、ナポレオンなどの政治的な視点もある。
国王の小麦という食料に関する話題もある。
シャンソンと集団という芸術に関する話題もある。
それでも、生活観がないのはなぜだろう。

パリのシャンゼリゼ通りは、世界の文化の中心だと感じた。
世界の文化の中心になるためには、近代にその基礎があったはずだ。
何がパリをそうさせたのかの裏を取れるような情報も掲載して欲しい。
社会的結合の変容 ★★★★★
 1931年生まれのフランス近代民衆運動史研究者が2009年に刊行した本。パリの自治が売官制等により形骸化する中、ルイ14世は国王政府直属のパリ警察代官を創設し、住民生活に関わる広範な権限を持たせ、街区の警視を通じてパリの一円的な統治を目指した。しかし、権力的介入に対する住民の反発や、多様な裁判管轄区の錯綜等により、実際には住民の近隣関係に基づく社会的結合関係に寄り添いながら、それを調停しコントロールする合議的ポリスが主流であった。しかし18世紀には機動的なポリスが要請されるようになり、捜査官制度が正式に導入され、任務の分担が定められ、警察隊も拡充される。その背景には、絶対王政の統治を安定させていた社団の動揺があった。例えば、同業組合に属さない都市下層の増大、同業組合の親方に対する職人の反抗、異端ジャンセニスムとその聖人崇敬をめぐるカトリック教会の動揺などである。そのような状況を背景として、フランス革命期には社団が一掃されると共に、旧ポリスの官僚制を継承統合したパリ警視庁が創設され、警察機構が集権化し、次第に街区住民の調停者としての権威を低下させていった。また、激増する人口を支え切れない都市基盤の問題も顕在化し、セーヌ河畔の整備、公衆衛生の向上などが図られる中で、社会的亀裂も顕在化してゆく。カフェや酒場などでのブルジョワや労働者の接触は、セルクルやアソシアシオンを生み出し、二月革命の原動力となったが、革命はアルジェリア侵略軍の将軍たちによって鎮圧され、パリの生活困窮者はアルジェリア植民に利用される。こうして反乱する力を失ったパリを見透かすようにして、ナポレオン3世は地方住民の支持を背景にクーデターで政権を掌握し、アソシアシオンを制度化し、県知事オスマンを通じてパリ改造を実行し、パリを植民地帝国の首都として再編するのである。