インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ニーベルングの指環 [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 日活
Amazon.co.jpで確認
高レベルのテレビ映画。 ★★★★★
前後編で合計三時間。監督と主なスタッフとヒーロー役の俳優はドイツ人のようだが、ヒーロー以外の演技陣は主に英米人で全編が英語。ストーリーは『ニーベルンゲンの歌』と『ニーベルンゲンの指輪』の混成のような。クリームヒルトよりブリュンヒルデがヒロイン格になっている。私は『ニーベルンゲンの歌』を念頭に見ていたので混乱したが、映画用ストーリーとしてこれはこれで面白かった。
『指輪物語』が、つまらないと感じる人間には何故にとことんつまらないか、この映画を見るとよく分かる。あの物語は支配欲だ権力欲だと言ったとて下半身が不在なのでダークさがない。この物語には欲望がむんむんとしている。「自分を倒せる男」を見つけた途端にすぐさま上に乗っかっていく昆虫並みに即物的な猛女ブリュンヒルデといい、楚々としながら小狡いクリームヒルトといい、いずれの人物も何かを激しく欲望している。一方、自分より長身のカマキリ系美女二人の板挟みにあうヒーローは腕っ節が強いだけで比較的淡泊、あまり賢そうに見えない。このあたりは「ヒーロー」という抽象体の正統な在り方なのかもしれない。この三角関係、どうなるのかしらー、と昼メロ的興味で見るだけでも迫力あるキャラとダイナミックなドラマに引き込まれ、その悲劇の徹底ぶりに、ここまでやるかゲルマン神話、と畏敬の念を覚える。
スピルバーグ映画をテレビで見ては「コレに二時間以上付き合わすなー(苛々)」となる自分が三時間熱心に見てしまったのだから、五つ星。

ニーベルングの指輪? ★★☆☆☆
コレを『ニーベルングの指輪』と言っちゃいけない。
『新説・ジークフリート物語』くらいにしておくべきだろう。

『ニーベルングの指輪』と名乗るからには、やはりワグナーの名作歌劇を踏襲すべきだ。
これは「シグルトの竜退治」やその他の北欧神話を、ワグナーの名作に沿って構築し直したものでしかない。
神々と巨人族、繻子族、人間らの欲望と策略が絡み合うドロドロの愛憎劇もほとんど無い。

時間の都合か、第1幕はスッパリバッサリとカットしてあるため、
指輪の由来は説明されず、この作品中では指輪はさほど重要なアイテムではない。
ジークフリートはジークムントとジークリンデ兄妹の子供という設定では無く
どこかの国の王子だし、育ての親はニベルング族のミーメではない。
ブリュンヒルデも、どこか北国の女王であって、
オーディンの娘でもないし元ワルキューレでもない。
結局これではラグナレクにも繋がらず、
最後にムチャクチャに強引なセリフ一言で神々が死ぬと言って退けてお終い。
…………やれやれ。

これだと登場人物の名前さえ変えれば『コナン・ザ・グレート』でも『ヘラクレス』でも、何なら『ドラゴン・クエスト』でも何でも良さそうだ。
まあ、そういった意味では、中世を舞台にしたファンタジーアクションとしては及第点かもしれない。終盤にもう一山あれば、なお良かったが。

とにかくもう一度言う。
コレを『ニーベルングの指輪』と言っちゃいけない。
ワグネリアンですがそれなりに見られると思います ★★★☆☆
おそらくワグネリアンの方々は惨憺たる評価をなさるだろうが、この作品について、ワグネリアンとして哲学的・精神的深さに欠けることを攻撃するのはあまりにも容易いこと。
しかし、ワーグナーの楽劇が先行しているワグネリアンと、「ニーベルング〜」が指環物語のモデルとなっていることくらいしか認識していない鑑賞者とでは見方が異なるのは当然だし、むしろワーグナーが原作より高尚な脚色した部分が相当にあることを忘れてはならないだろう。
私は「ニーベルングの指環」の原作で民間伝承である「エッダ」や「ウェルズンガ・サガ」や「ニーベルンゲンの歌」を詳細に読んだことは無いが、当作品はそれら原作をうまく折衷させてあると思う。
民間伝承であった原作がそこまで(ワーグナーのリブレットほど)高尚だったとは言えないことを考慮すると、当作品の俗っぽさも受け入れることができる。
あまり親しまれてはいない北欧の神話・民間伝承をあえて映像化した努力を評価したい。

・・・あくまでもワーグナーとは頭を切り替えて見て下さい、と警告します(笑)。
かなり見入ります ★★★★★
内容は北欧神話の英雄ジークフリートの活躍、恋、嫉妬、ねたみ、そしてその最期ですが、個人的にかなりおもしろかったです。
ロードオブザリングを彷彿する展開に、あっという間に3時間見入ってしまいました。
ブリュンヒルデ役のクリスタナ・ローケンもいい感じです☆
ワグネリアンには勧めません ★☆☆☆☆
指輪とは違う構成であることは知りながらワグネリアンならば一見したくなるのは必定。しかし予想通りの出来で、俗物的な不毛作であり神話性の欠片もない。音楽的にも何の感興もなかった。ワグネリアンには勧められない消耗な作品である。考えようによっては普遍的近代のポストモダン化はこうなるという恐怖作かもしれない。