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モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。
何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。
復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

のめり込みます ★★★★★
次が知りたい、いったいどうなるのか
とページをめくりました。

主人公とともに苦しみ、怒り
感情をともにすることができます。
誰が見ていなくても神はすべてを
知っている。そのために戻ってきた
主人公。

大作ですが、
文句なしにおすすめしたい本です。
ほほぅ!! ★★★★★
先程7巻を読み終えまして、興奮して眠れずにいます(笑) エディターレビューにもあるように、確かに『できすぎ』な所もあった(というか、できすぎだ)けれど、小説なんてみんなそんなものでしょう。そのできすぎを面白いと思うか、白々しいと思うか。 勿論、『モンテ・クリスト伯』の場合は前者です。残念ながら、私は無知でモノを知らないため、一フランの価値がどれ程かとか、話に出て来る高価な品々がどんな物だとか、はっきり想像出来なかったのですが…(出来たらその面白さは何倍にもなっていたことでしょう)それでもやっぱり面白かった。 何より私が感銘をうけたのが、伯爵が復讐相手の子供の死にショックを受けたり、モレル一家に殊の外気をかけたり、自分で変装して立ち回ったりとしている姿でした。初めのイメージでは残酷な復讐鬼だったのですが、このような行動から、伯爵がいかにも人間らしい方だと思えたのです(ただこれは、平行して観、先に結末を知ってしまったアニメの伯爵のイメージがあったため)。 途中、復讐に悔いを感じたり、過去の土地を訪れ涙し、もう一度誰かを愛し愛されることに心を揺さぶられる「伯爵」だったからこそ、この物語を好きだと感じるのではないかと思います。 沢山の登場人物の設定を記憶したり、不慣れな地名の地図を思い描くのには苦労しましたが、そして、しつこいくらいの(ファンの方申し訳ない!)ヴァランティーヌとマクシミリアンの話に辟易しかけましたが、こんな愉しい小説に出会えて光栄です。 因みに、最終章にそのヴァランティーヌ達の話が繋がっていて、とても素敵な、切ないエンディングだったので、今は全てに納得しています。 有名な「待て、しかして希望せよ」という言葉と、伯爵の最後の言葉が栄えるのも、私が少し苦痛に感じたヴァランティーヌとマクシミリアンの話があったからなのだと考えています。

デュマよ、素敵な時間をありがとう!!
面白いのは確か ★★★★★
割と昔の翻訳ですので幾分の読みにくさはあるわけですが、
純粋に楽しめる極上のエンタメ作品になっております。
まぁでも、全七巻は長い。
二週間を費やして読んだのですが、中盤は非常に苦痛でした。
作品の面白さと達成感と二倍の楽しさを味わえるのでお得です。

しかしメルセデスが不憫でならない。
復讐なる。伯爵海へ。 ★★★★★
前巻の興奮と勢いをそのままに、ついに物語も終焉を向かえ、
最大の見せ場となるのがこの巻です。

前巻で、見事金だけ持って逃げおおせたダングラールはどこへ?
アクシミリアンと、ヴァランティーヌの恋の行方は?
死に瀕したヴァランティーヌは、そしてノワルティエは何を見たか?
ヴァランティーヌの死にマクシミリアンは何を思うのか?

ヴィルフォールは自らの邸宅における毒殺事件にどう決着をつけるか?
伯爵のアンドレアに対する処遇は?
復讐を終えた伯爵は?

壮大な物語、その間に張り巡らせられた幾重にも重なる点と線が
この巻でひとつに。でも、だからといって興奮につられて
飛ばし読みは厳禁です。「待て、而して希望せよ!」