大学改革を考える上での必読書
★★★★★
寺崎先生の講義録です。
大学の将来を考えるための材料が本書にはすべて揃っています。
高等教育の改革の方向を理解するには最適な一冊です。
カリキュラムと大学院の二つの改革、教員・職員のあり方、大学成立の歴史に私立大学の将来が主要なテーマです。
本書を読み込むと高等教育の今後が見えてきます。
ユニバーサル化する大学のあり方として、
「面倒見」というキーワードを提案しています。
極めて具体的。
その点、大学関係者に向けて書かれていると思います。
また日本における大学の歴史がまとめられていますが。
この部分がとっても面白い。うんちくの宝庫。
帝国大学と私立大学、地方国立大学の関係など、
一読すると大学の姿が違って見えます。
高等教育研究では必読です。