本気の和食
★★★★☆
和食で一番楽しみにしているのが椀盛なのですが、ちゃんとした椀盛を出すお店は大概コース設定。
「椀盛だけ食べたい!だったら自分で作っちゃえ」というのが購入動機です。
椀盛だけの本ってほとんどなくて、探した中で一番充実していたのがこれでした。
和食の花だけあって、手間暇かかるし(しんじょう地を作る所から始まる)、材料も揃えるのが大変だったり効果だったり(ウズラだの、鮎だのハモだの…)な物も多いのですが、説明も丁寧ですし、12ヵ月の折々の椀を紹介してくれているので、眺めているだけで季節も味わえ、お店に行ったときの楽しみも増えました。
私はもっぱらエビしんじょう等の材料が手に入りやすいものをチャレンジしていますが、説明通り作れば、素人でもきっちりと美味しく出来るのが嬉しい。飛竜頭などは、普段のおかずにもなるけれど、手作りのものは別格。
こちらの本のレシピは「お袋の味」系ではなく「懐石料理店」の味になるので、きちんとしたおもてなしの時にも使えます。
ただ、具材の量についてグラムで指定するくらい細かい一方で、吸い地に使う調味料の量等の記載はないので、一応は料理が出来る人じゃないと、使いこなせないかもしれないです。
必見の価値ありです。
★★★★★
豊富な写真と、その盛り付けを見ているだけで・・・。
満足な写真集?いやレシピ集ですね。
最高ですよ。
見ているだけでも楽しめます。
★★★★★
もちろん、作り方は丁寧に(かつポイントを絞って)載っていますので、ちょっと日常のメニューに行き詰まったときに、参考になります。
後藤先生の著作の「やさしい懐石料理―弁当・点心」と、比べるとお手ごろですが、少々物足りない気もします。
懐石料理シリーズで焼き物や御造りなど出版されないんでしょうか。