一見、何の変哲も無い街角の風景写真である。
人物は3枚ほど、殆ど無い。
動物は見えないが、植物はある。

今は亡き写真家は言う。「写真の意味があるとすれば、
「通路」みたいなものを作ることができたときだ。」
何の、何処に通じる通路だろう？
私にはわからない。

私に判ることがあるとすれば、この写真集をめくると
どうしようもなく胸がざわめくということだ。