偉業です
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ラングレー問題とは、四角形に対角線を引いたとき、
4つの角度を与え、他の角度を求める問題です。
角度の問題ですが、角度を追いかけていくだけでは解けません。
初等的に解くには奇抜な補助線を引かなければならず、
マニアの間では難しい“角度を求める”問題として有名です。
この本では、いろいろな角度の与え方をした場合について、
系統立てて解いています。
コンピュータも用い、すべての場合について解き切っています。
出版されているほとんどの数学の本は、他人が考えた理論を追いかけているものです。
理論そのままでなくとも、あらすじを変えて同じ事実を述べているに過ぎません。
しかし、この本は違います。
著者が考えたことを中心に書かれています。
その独創性は、一大論文と言ってもよいのではないでしょうか。
ただただ、スバらしい。偉業です。