このてびきをﾃｷｽﾄとして点字の講座を受けました。先生は丁寧に説明してくださるのですが、何がなんだかわからないうちに講座は終了しました。入門者であり、単純に点字としか考えていなかった私は、日本語体系以外の表記もすると知って、あたりまえのことなんでしょうが驚きました。まずは、いろいろなきまりがあると教えてくれます。本格的にボランティアをめざす予定のない方は、大変そうに思える点字の世界を垣間みるでしょう。ベテランのボランティアの方々でも、このてびきは点訳を続ける限りずっと携えていく、そのぐらいの物のようです。

全くの素人だった頃、これ一冊を手がかりに独学でマスターしてやろうと思い購入です。
しかし、大学時代の教科書とそっくりな装丁(紙質まで!)とレイアウトに「うっ…」とか思ったり、墨点字での表記見本がほとんど無かったりで、券売機の点字ぐらいしか目にしたことの無い私にはキツかったです。
この本、素人には優しくないです。一緒に購入した『Q&A』を読んでもQの意味さえ理解できない状況でした。
学習スタートから10日程経って、分かち書きで混乱してしまい、結局すぐに大手通信教育の点字・点訳入門講座を受講しました。この本で苦労したおかげか、通信教育はわかりやすくて楽しくて、どんどん学習も進んだので、途中からこの本も一緒に読むようになりました。
まぁ今では細かい疑問点についてはこちらを開くことが多いですけどね。

墨点字での表記見本が少ないので星マイナス一です。

最近は小学校の総合学習などで点字を学ぶ事が多くなりましたが、初心者にも分かりやすく書かれているこの本は初心者さんに超お勧めです。今回から難しい事ばかりでは無く、面白、おかしいコラムも増えました。また、点字技能師認定試験に出てくる点字の歴史もこのてびきが良き参考書になります。