この本の価値は、どうやって豚が育てられ、そしてハムやベーコンになるか、ということを詳細に絵本にしたことにあると思います。
豚小屋、出産用の豚小屋の作り方、肉にするために去勢しておく手術の方法(ゆうきをだしてやってみよう!と書いてありますが)、日本では個人でのとさつはだめなので食肉センターにお願いしよう!とか、現実にはかなり無理がありますが、「こういうふうに豚は育てられ、だいじな食べ物になる」ことを知るのには最適でしょう。実行できそうなものは、ベーコンつくりと各種料理。
大人向けにあった、「ジャンボジェットの飛ばし方」なんて本のように子供が「もしも豚を飼ったら・・・」と想像して読むのなら、子供にとっては面白い本に違いありません。
また、こういった雑学を面白いと思える大人にもかなりお勧めです。
ただ、かわいがって育てた豚を食べてしまうところまではっきり書いてあるところが、人によっては好悪があるでしょう。