アメリカはシアトル出身の「こまどり姉妹」ことハートの２００２年のライブです。

冒頭の「クレイジー・オン・ユー」からテンション上がりっぱなし。大げさにアコースティック・ギターをかき鳴らすナンシーの、超かっこいいこと！彼らのライブ作品の中でも傑作の部類でしょう。

ふたりとも結構いいおばさんになったけど、筋金色のロック魂には圧倒されます。久しぶりに夢心地です。見栄をはらずに、自然体でやっているのが、とても好感が持てます。ハートの歴史を知らない人にもおすすめです。

私もこんな風に年をとりたいと思いました。

久々のライヴアルバム。代表曲だけではなく、新曲が４曲，カヴァーも４曲
ありとても楽しめるアルバムです。これが日本盤未発売なんて信じられない

オリジナル・メンバーはウイルソン姉妹だけとなってしまったハートですが80～90年代の商業的ロックなイメージはなくなり、再び自分たちの好きな音楽を伸び伸びとプレイしている感じが伝わってくる良いライブです。太ってしまったアンの声は未だに他の女性ロック・シンガーを寄せ付けないド迫力があり、ナンシーも美しく歳をとりながらもロックしています。選曲も演奏も良し、この二人がいかにレッド・ツェッペリンの影響を受けたかも伝わってきますね。オープニングでブルージーなCrazy on You を歌うアンは涙がでてきそうなくらい感動しました。これだけが日本でDVDリリースされないのは不思議です。

もちろんベテランなので安心して聴ける。みな堂々としていて、多少なりともルックスが変わっても、それはそれで味があると思います。観客のノリもよく、たくさんの名曲も披露し、いいライブです。残念なのは、家庭用DVDプレーヤーでは見れない事です（Ｒ・１）。とはいえ、パソコンでDVD設定変更すれば視聴は出来ます。

Heartで正式にリリースされている映像モノは他に「The Road Home」がありますが、ロックしている分、向こうより好きです。
皆さん書かれているようにアンのボーカルは年齢を経ても衰えることなく素晴らしいもので、「These Dreams」、
「Mona Lisa and Mad Hatters」（エルトン・ジョンのカバー　絶品！！）の２曲でボーカルを取るナンシーも味のあるいい声になったと思いました。
あと「Sister Wild Rose」、「Two Faces Of Eve」、「Break The Rock」、「Heaven」と新曲（後ろの２曲はイマイチ？）が４曲ありますが、
今年リリース予定のニューアルバムには含まれないようです。