タクミが一番かっこよく描かれている巻
★★★★★
奈々(ハチ)の相手が決まる巻です。
ノブへの思いがありながら、お腹の子をタクミの子として
育てる決心をしたハチ。ノブがとても切ない状況になってしまいますが、
お腹の子がタクミの子である可能性が高いこと、また、現実的な選択として
(ノブの立場、若さ、経済力のなさからすれば)それしかなかったという感じです。
私はタクミよりノブのほうを応援していましたが、この巻でタクミというキャラが
すごく好きになりました。
身勝手な男のように描かれていたタクミだけど、この巻ではかなりかっこいいです。
「夏休みの間は居候(美里)が居るから来ないで」とハチに言われたタクミ。
それを律儀に守って夏休みが終わるのを待ってるっぽいところがすごくいい。
トラネスのメンバー達との会話で、カレーライスの話が出てきます。
何気ないようなシーンですが、タクミのハチに対する心情がすごく出ているところ
だと思います。つまり、タクミにとってハチはカレーライスと同じで、
「うっかり思い出すと無性に恋しくなる」存在、
「なんだかんだ言って、好きなんじゃん」ってことなんですね。
後の巻で出てきますが、タクミにとってレイラは妹であり、特別な歌姫であり、
手を出してはいけない聖域の女です。
タクミのレイラに対する思いとハチに対する思いが対称的に描かれているな、と思います。
他の方のレビューを読んでいるとハチへの批判が高いようですが、
私はこの巻でのハチの決断には納得できます。
とことんハチが最低女にしか見えない……
★★★☆☆
ハチみたいな女はたとえ自分が加害者でも被害者だと言い張るだろうな。幸子も大概に死ねと思いましたがハチも最低だな。一回章司に捨てられたにも関わらずまだ分からないのか?
恐らく私はノブにだまれと言われようがタクミに殴られようが構わずハチにこう言うだろう。馬鹿女と……
少女漫画としては、衝撃な展開!
★★★★★
です!片方の主人公のハチが妊娠!しかも、どっちの子か分からない、それを知った、元カレは何も知らない現カレにそのことを直接電話で話し、元カレは別に、どっちの子でもいいから、本人が産みたいなら、認知し面倒を見るって、そう言える男て、世の中、なかなかそういないよ!
ホントに共感できますか?
★★☆☆☆
ハチの性別を逆転してみたらわかります。
自分の身近にこんな男がいたらどうですか?
また、そんな男に同じことされたらどうですか?
即座に「優柔不断の最低男」「二股男」という評価を周りの人間から下されると思うのですが(冷笑)。
何でコイツこんなに周りから好かれんの?
人間として、相手を尊重する気持ちに欠けてます。自分の事ばっかり。
すぐ泣いて終わりにするし。
対人関係で胃に穴が空くほどの悩みやストレス感じるなどという事象とは彼女は無縁なのでしょう。
ノブを嫌う理由はハチには無くても、ノブはハチを憎悪したとしてもおかしくないと思います。最初から二股ですしね。
下手すりゃ人間不信やら引きこもりやらになってもおかしくない。
『泣いて凹んだら美しい』様に見えますが、それもここまで来ると病気です。
彼女に執着し続ける登場人物(男も女も)、正気の沙汰だと思えません。
カルトに近い。
私はこんな恋人、友人なんて本気で願い下げです。
ナナとレンは好きでも、ダメージでか過ぎです。
おかげでしばらく読む気力がありません。
どの登場人物よりも、主人公が嫌いになるって凄い漫画ですね、ということで1つプラスの☆2つ。
想定外の事態
★★★★☆
この巻のラストは、おれには予想外だった。
だが、好意的にみれば、これまで実らぬ恋愛を重ねた奈々に、作者が与えたプレゼントなのだろう。
ただ、どうせなら、悪女モノのように、打算・努力・勝利のような、わかりやすい方程式が欲しかった。
これだと、あまりにも、偶然まかせ(相手まかせ)のようで、いまひとつ乗れないという意見もわかる。