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カナリア [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: バンダイビジュアル
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1995年の「あの日」を想起させる作品。谷村美月は凄い! ★★★★☆
本作は、宗教団体「ニルヴァーナ」が事件を起こした後の崩壊と残された子供たち、そして援助交際を続ける小学生が主演という「救いようのない」ダークな話だ。ニルヴァーナはもうそのまんま某カルト教団を想起させ、西島秀俊が恐らくTVでも独自の論理を展開して、ある意味人気者になった元教団広報部長の役どころだろう。保護施設から逃げ出した光一の母親は、大事件を起こした犯人として指名手配されている。光一は離ればなれになった妹を、ひょんなことから知り合った援助交際娘と助けに向かう、というのが大筋だ。とにかく「あの日」が思い起こされるので、全体的にも薄気味悪い感じで物語も進行する。そんなダークな雰囲気の中、谷村美月の存在感はやはり凄い。あの年で上半身ヌードに挑戦するのも凄いが、何よりも喜怒哀楽の表現力が抜きんでているのだ。メイキングを観ると、楽しそうに現場にいるひとりの「娘」なので、そのギャップがありすぎである(笑)。それから、戦前の松竹蒲田で一世を風靡した井上雪子が出演しているのもみどころだ。場面は僅かだが、共演した谷村にとっては一生の宝物になるだろう。若い頃の写真を見ると、タレントのベッキーによく似てる(笑)。「現代の撮影現場は楽しそうでいい」とメイキングで語っていたのも印象的だった。まあ小津組や五所組で鍛えられたのだからね。塩田監督は「黄泉がえり」「どろろ」といったブロックバスターもあるが、本来はこの作品のような「少しねじれたシャシン」の方が似合う。撮影は「誰も知らない」の山崎裕。どうりで手持ち撮り風の「絵」が似ていたはずだ。タブー的題材に踏み込んだ点も含めて4つ星。
05年の邦画最高傑作 ★★★★★
「黄泉がえり」をひとまず置いて、あの「害虫」の塩田明彦が帰ってきた!というインパクトだ。しかも「害虫」では、やや舌足らずだった部分が、本作品では格段に成熟し、確固たるものになっている。そんな作品の強度が素晴らしい。終盤、伊沢が光一に「自分自身に押し潰されずぬに生きろ」という一連の長台詞にそれが表れている。まさしく言わんとするメッセージがそこにある。主役の二人だけの物語だけに収めす、カルト教団とは何だったのかもストーリー上に投げ掛ける広がりのある世界観。「害虫」のそれを受け継いだ、子供の視点での大人世界の不条理。光一の祖父が彼の妹を自分の娘(すなわち光一の母)のやり直しのように育てようとする身勝手さ。(しかし、言句に尽くせぬ程のイヤガラセや中傷を浴びてきた事も説明されているので、やや同情的なニュアンスも伺えるが)、その母は自分と妹の存在など無視するかのように勝手にオトシマエをつけて自死してしまう。そんな愚かな大人達を忘れるな、力強くお前達の時代を生きろ。と言わんばかりのポジティブなエンディング!更にトドメをさすかのようなZAZEN-BOYSのラジカルなテーマ曲が一際鮮烈だ。
ユキの老人との交流に癒される ★★★★★
いつか死ぬまでの「自立」という果ての見えない旅を始めた若すぎる2人(最後には3人)が
自力でその入り口にすら辿り着くのはほとんど絶望的な事でしかないだろう
映画を見終わり現実に戻ってそれを思うと暗澹としてしまうのだが
物語前半,何かと闘うように喋り続けだったユキが
コウイチや真っ正直に不器用に生きている他人との関わりの中で
段々と穏やかになっていったのは印象的だった
お婆ちゃん子だったらしい彼女が劇中
3人の立場を異にする老人と穏やかな交流をする場面は印象に残る
(最後の一人を除く)老人達へのいたわりの場面に癒される

子供も大人も迷ってる ★★★★★
後だしジャンケンなので信じてもらえないかもしれないが、
ボクも、蓮實重彦と同じように贅沢に作られた作品だと思った。
とはいえ、それは蓮實氏の云うような深い部分でなく、もっと浅い部分についてである。
それはかつて塩田作品を彩ってきた俳優たち(水橋研二、つぐみ、りょう)や、
楽曲を提供した向井秀徳らが再集結していることや、なにより
『害虫』の監督とは思えないほど饒舌な数々の台詞について感じたことだ。
ボクとしては、もう少し言葉少なく映像で語るような従来の作品の方が好みである。しかし、
邦画メジャーでヒット作を演出する経験をして、監督にも心境の変化があったのかもしれない。
いや、子供のみならず、大人たちも体面を気にすることなく迷うような時代には、
大人が子供にかけてやるべき言葉や、子供たちのそんな大人たちに対する抵抗の言葉、
そして子供たちが明日へ向かう決意を抑制せずに表現すべきだと監督は考えたのかもしれない。

今、大人は「大人」であることより、「個人」であることを選ぶようになった。
そんな大人たちを見て、子供たちの出した結論が、この映画のラストだったのかもしれない。
((なお、ルール違反かもしれませんが、星の数に意味はありません))
りょう×つぐみ ★★★☆☆
映画内容は除外すると、
りょうサン×つぐみチャン の、同性愛シーンが『良く撮れていた』と思う。
つぐみチャンは、名作『月光の囁き』から塩田監督と撮影を共にして、本作にも登場!
なので、
ひらがな三文字の女優サンを『相方』に探して、りょうサンが起用されたのだと思う。
それから、
腕ひしぎ逆十字固め、裏アキレス腱固め の『技』が、正確に再現されており、
前作の『紀雄の部屋』で、プロレスマニアの彼女/役を演じてるので、レスラー直伝だと思う。

映画内容は、星2つ
りょう×つぐみ は、星5つ