すばらしいジョビンへのトリビュート。新しいパッケージには疑問も...
★★★★★
【本シリーズ全般について】
ヴィデオアーツからのHear the musicシリーズ。有名どころの近作が千円均一で再発売。
しかし、既にお持ちの方でもそれほど悔しがる必要はない。
確かに値段は安いし、白を基調とした統一デザインはお洒落だ。が、使われている写真は無個性な風景写真ばかり。オリジナル・ジャケットは、帯裏に小さく印刷されているだけ。これは、いかがなものか?
また、ライナーノーツ、歌詞のたぐいも一切なし。とりあえず、安価で音楽のみを聴ければいいや、という方向けです。
【本作について】
ジョビンの死後、98年に録音されたトリビュート盤。わたしは「トリビュート」という企画物はあんまし好きではないのだが、本作はそれを抜きにしても、純粋にトニーニョ・オルタのジョビン観にふれることができ、企画負けしていない良い作品だ。
個人的には、大名作「白と黒のポートレート」を割とドライに処理しているのが気に入った(「法王」が「アモローゾ」でやったのとかなり違うが)
数曲で唄うガル・コスタも魅惑的だ。
ジャケットは上記のように統一デザインだが、特に本作はオリジナルのオルタのポートレイトが素晴らしかっただけに、残念!