不思議な孤独と浮遊感と恐怖と癒しと...
★★★★★
言語中枢に訴える音楽とそうでない音楽。
カヒミ・カリィは間違いなく後者。
なにかレビューしようとしても、頭が白くなって、言葉が浮かんでこない。
しかし、聴いている間は、確かに感動やその他もろもろ、こちらの内面には大きな漣が立っている。
しかし、それは星雲状のモヤモヤしたもので、言葉に変換できない。
ブリジット・フォンテーヌ、ジェーン・バーキン、ケイト・ブッシュ...ちょっとだけDNAの配置が共通してい過去の女性音楽家は居る。
しかし、通して聴くと、やはり、カヒミでなければならない。
あと、驚くほど、作品間のレベルが一定している。
この人には、好不調の波というのがないのだろうか??
ノーメイクの美しさ
★★★★★
一度目より二度目、三度目より四度目・・と、どんどん聴きこむうちに
本当に好きになってゆくアルバムです。
人生のうちで大切に聴き続けていくアルバムというのは、そうゆうもかも。
「MY FIRST KARIE」からkahimiの音楽をずっと聴いていますが、
本当に彼女は人生とともに音楽を作っている人だな、と思います。
彼女のそのとき作り出される音楽は彼女そのもので。
自分のそのとき好きな世界や音楽で作り出していくというスタンスは変わらず、
変幻自在にいつも新しい魅力をファンの前に見せてくれます。
でも、そうしてロックやフレンチ、ジャズ、エレクトロニカ・・という数々の
音楽を身にまとい、色んな美しさを見せてくれた結果、
彼女がほんとうに辿り着いたさきは、とてつもなくシンプルでやさしく、力強い世界。
本当の自分の素顔の美しさというか。。
自分の中の本質(それはやっぱり声の美しさだと思う)に
向かい合う彼女の歌声は相変わらずか細いながら、聴くものをとても安心させる。
まるで鳥が鳴いたり、雨が降ったりするときに自然に聴こえる音のように
包み込まれるような安堵感を感じます。
自分が普段の生活のささやかな音を感じることを忘れていないかどうか、
この作品を聴くことで、試される気する。
前作「Montage」に似た傾向の作品でありながら、
とてもメロディというものが大切に歌われていて、
何度も、何度もそのメロディを口ずさむ歌声を聴きたくなるのです。
kahimi自作の歌詞の美しさも必見。
聴けば聴くほど
★★★★★
何度も何度も聴いているうちに、
じわじわと良さが伝わってきます。
過去の2作が、わたしには正直、音が多すぎて
聴きにくかったのですが
この作品は本当に良いです。
録音もすばらしいし、何より声がストレートに
伝わってきます。
カヒミさんの最高傑作ではないでしょうか。
彼女の吐息の温もりが
★★★★★
伝わってきます。時を重ね、様々な経験を積んだkahimiが此処にいます。歌唱法が変わりました。フランス語も格段に上手くなりました。一句ずつ大切に、祈るように歌っています。
地味だけど
★★★★☆
今回のアルバム とても地味ですね。カヒミもここまで来ましたかぁ。一緒にやってるのは大友良英やジムオルークなどの実験音楽家ばかりですね。めちゃくちゃ良いとは思いませんが聞くたびに良さが表れる系のスルメの様なアルバムだと思います。でも最後のヤン富田作の日本語の曲だけは浮いてます。この曲はボーナストラックとして考えた方がいいかも。