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リボルバー [DVD]

価格: ¥1,890
カテゴリ: DVD
ブランド: 角川エンタテインメント
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不思議な味わい。 ★★★★☆


方々で批評されているように本作はとても難解な映画です。思わせぶりな展開の割には肩すかしを食らわすような終わり方をしているため、あまりいい印象はうけません。しかしながら、本作は一概に“駄作”とぶった斬ることのできない不思議な魅力を持っています。

ワルをペテンにかける作品では「オーシャンズ11」などが有名ですが、あの映画が大がかりな人員、物量作戦で敵を破滅させる内容ならば、本作は人間の内面にひそむ弱さや虚栄心を巧みに利用し、破滅へと陥れていきます。これは「オーシャンズ」のような絵空事とは異なり、日常生活において騙し騙されを演じる我々一般人にも起き得ることです。 興味深い作品ですが、惜しむらくは一見だけでは何が何だかさっぱり分からないことです。その時点で映画としては落第ですが、ここは寛大な気持ちを持って見直してみてください。幸い、映像表現そのものはスタイリッシュかつ格調高い仕上がりになっているので、見直すのは大した苦痛にならないと思います。

見終わっても何も印象に残らないハリウッド映画とは異なり(良くも悪くも)不思議な感覚の残る作品ですが、ぜひとも腰を落ちつけて鑑賞されてみてください。

クレジットがない作品なんて、1900年代以来じゃないか・・・。 ★★☆☆☆
本作は、面白くできる要素はたくさんあったのに活かせなかった「惜しい」映画だ。冒頭、カジノでレイ・リオッタが登場するまでのシーンは「さすがガイ・リッチー」と思わせるのだが、そう思えたのもここだけで・・・(笑)。チェスを例にとって、理詰めでアクションを展開しようと考えたのだろうが、中盤過ぎからはよくわからなくなり、緊迫感も欠けてしまう。たくさんの俳優が登場して、「スピーディなグランドホテル」みたいに繋いでいくのがガイ・リッチーの「凄み」だが、繋ぐ前に離散してしまった印象だ。レイ・リオッタの芝居はこれ以上ないレベルだが、J・ステイサムはやはりスキンヘッドの方がいい(笑)。冒頭の展開通り、このふたりの一騎打ちにしたほうが良かったのに。途中で出てくる中国人マフィアとか、アメコミ的マンガとか、明らかに不要なシーンだった。それからエンドクレジットがないのがヘンである。監督もスタッフも、役者の名前すら全く出て来ないのは決して「スタイリッシュ」じゃない。確かにグリフィスやリュミエールが映画を撮り始めた1900年ころはこういう例が多かったが、それも1〜2巻ものの時代だ。1910年ころにはすでにクレジット表記が始まっていたし・・・。これを100年振りの快挙と言っていいのかどうかわからないが、あまりの失敗作に誰もが「名前を出すな」と申し入れたのかもしれないね。特典映像はけっこう盛りだくさんで、もしかしたら本編よりも面白い(笑)メイキングが2種収録されている。快作「スナッチ」のようなイメージで観ると残念なことになるので、注意。星は2つです。