61年〜63年のコンサートの記録
★★★★☆
Joan Baez In ConcertはPt.1とPt.2がリリースされているが、このPt.2の方が多くの人に親しまれている曲を収録している。聴衆が唱和する感動的なM4、M14、そしてディランの曲M3、M11、M18がそうだ。
小冊子によれば、61年〜63年の様々なコンサートでの録音を集めたものとのこと。M4だけはアラバマの大学でのライヴと明記されている。M16は初CD化されたもので、M17〜19は本作で初リリースされた。
彼女1人のアコギ弾き語り。まるでどこまでも遠くに届くかのような彼女のピュアな声が心をとらえる。「誰も反対しないなら靴をぬぐわ」といったMCが彼女の人柄とこの時代のフォーク・コンサートの雰囲気の温かさを伝えてくれる。
伸びのある美しい歌声でディランの曲等、多くの曲を紹介した彼女の本領が発揮されたライヴ集としていつまでも手元に置いておきたい作品だ。なお、ディランがライナー・ノーツを書いている。
日本盤がリリースされないのが残念。