ボビー･コールドウェルはニューヨーク出身で、ボーカリスト、ピアニスト、パーカッショニスト、そしてソングライターといくつもの肩書きをもつアーティストである。
   70年代初期にはジョニー・ウィンタースと活動をともにし、その後TVやCMの音楽制作に携わるなどしていたが、79年、ついにこちらの作品でソロ・デビューを果たした。それまではハードロックが彼本来のスタイルかと思われていたが、ここでは一転、ブラック・コンテンポラリーのおしゃれなセンスを披露した。<6>などがR＆Bチャートをわかせ、以来AORの雄として認知されている。（春野丸緒）