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仏像がよくわかる本―種類・見分け方完全ガイド (PHP文庫)

価格: ¥860
カテゴリ: 文庫
ブランド: PHP研究所
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仏像がわかる事典として使える便利な本 ★★★★☆
 これ一冊でだいたい仏像がわかる事典として使える便利な本です。
 釈迦の入滅初期は仏像を作ることは禁止していたわけです。
 仏足跡など出来てだんだん仏像を作る機運が出てきて、数百年というだいたい500年ぐらいで作られるようになるとあります。
 最初は釈迦如来だけだったが、大乗仏教が盛んになって、いろいろな仏像が出てくる・・・ということも書かれています。
 仏像は、だいたい普通のお経に書いてあるような内容に沿って作られるわけです。
 この本にある仏像からお経を推測することで教養が深まります。
 ただ、如来・菩薩・明王など詳しくイラストがありますが、ダキニ天などイラストが載っていないものもありちょっと物足りなさがありますし、ヒンズー教との矛盾した関係やオカルト的な部分はこの本からは十分汲み取ることはできないと思います。ただ、それは日本の仏教解釈の生真面目さであって、この本は日本人の仏像解説としては充分ではあります。
濃厚。 ★★★★★
昨今、空前の仏像ブーム到来ですが、私は職業柄、仏像と接する機会が多く、個人的な趣味もあいまってこの本を手にしました。
文庫本だし、気軽に読めるかも、と思ったら内容濃っ。
初心者には、「仏像のひみつ」や「続仏像のひみつ」のように、絵入りのキレイな本や、写真を多用した本をオススメしたいところですが、内容的にはこの本にかなうものはなかなかないかも、デス。
確かに文章量が多く、イラストも数ある仏像本よりは少ないかもしれませんが、ともかく内容が充実しています。文章もわかりやすいです。
ちょっと仏像鑑賞のお供に…というのなら、上記のような別の本をオススメします。ちょっとした役割や、脇侍が誰か、持物が何か、みたいなことだけなら絵が多い方がピンときやすいですし。
でも、仏像のみならず、仏教そのものについて、また如来・菩薩・明王・天などなどの、本来の姿、ヒンドゥ教時代のエピソードなど、ちょっと細かい、オタクめいた話や、仏教の世界観(宇宙)の話まで踏み込みたいのなら、こちらの本をオススメします。
色々な仏像本に手を出しましたが、結局最後にはこの本に戻ってきちゃいます。
(内容濃すぎて、何回も読み返してます。)
仏像がよくわかる ★★★★★
タイトルにいつわりなく、仏像のことがよくわかります。知っているようで、知らない仏像。日本人なら、仏像は誰でも見たことがあるでしょうが、種類や由来、ポーズの意味、顔の意味など、今まで知りたいと思ったことが、全て書かれていました。仏像初心者である私にとっては、とてもわかりやすく、仏像を見る楽しみが増えました。イラストも豊富で、わかりやすかったです。中国やインドの文化にもふれ、仏像の多様性も、きれいに整理されて書かれていました。著者の仏像に対する理解の深さが感じられました。読みものとしてもとても面白いので、仏教に興味のない人でも楽しめると思います。